どうも、スマートウォッチを1ヶ月つけっぱなしにして腕が日焼けのツートンカラーになっているタケイ(@pcefancom)です。
HUAWEI Watch Fit 5 Proを約1ヶ月、風呂と充電以外はほぼ外さずに使いました。ウォーキングの自動検出、キックボクシングジムでの縄跳びカウント、睡眠計測、週1充電で回るバッテリー。ひととおり生活に混ぜたうえで、買う人・買わない人の線引きから入ります。
※本記事は製品の提供を受けていますが、評価には影響しません。
結論:3万円台でECG・電池・自動検出が欲しい人向け

ざっくり言うと、3万円台でECG(心電図)・長持ちする電池・運動の自動検出をまとめて欲しい人にとっては有力候補です。逆に、SuicaやApple完結の体験が必要なら、この時計では埋まりません。
| 内容 | |
|---|---|
| 買う人 | 3万円台でECG(日本の医療機器承認あり)まで欲しい / 毎日充電したくない・週1充電で回したい / ウォーキングやサイクリングを勝手に記録してほしい / 睡眠を毎晩とりたい(充電で穴を空けたくない) / Androidユーザーで選択肢が少ないと感じている / 袖に干渉しない薄い時計がいい |
| 買わない人 | Suicaで改札・コンビニを通りたい / iPhoneとApple製アプリで完結させたい / LINE返信など通知への「返信」まで腕でやりたい / HUAWEI HealthをPlayストアから入れられないのが面倒(Android) / 見た目で前モデルとの違いを感じたい |
分岐の目安はシンプルで、センサーとして記録だけ溜めたいならFitbit Air、腕の上で時計・通知・運動まで完結させたいならFit 5 Pro。そしてSuicaや通知返信などApple圏の完結が必要ならApple Watchです。それぞれ後段で比較します。
スペックとFIT 4 Proとの比較
まず数字から。価格とECGは執筆時点(2026年9月10日)に確認した内容です。
価格(2026年9月10日時点)
- 市場想定価格:フルオロエラストマーバンド 白/黒 39,380円(税込) / ナイロンバンド オレンジ 42,680円(税込)
- 実売:価格.com最安でおおよそ 33,800円〜、各店で3万円台半ばあたり
実売価格は日々動くので、購入前に必ず現在値を確認してください。以下の比較でも「3万円台半ば」を前提に話します。
ECG(心電図)について
Fit 5 ProのECG機能は、日本のプログラム医療機器として承認を受けています。
- 承認番号:30600BZI00035000
- 承認日:2024年12月17日
用途は心房細動の兆候を補助的に知らせるもので、医師の診断を置き換えるものではありません。ここは誤解しやすいので明確に書いておきます。気になる波形が出たら、記録を持って医療機関へ、という使い方です。
FIT 5 Pro / FIT 4 Pro スペック比較
| 項目 | FIT 5 Pro | FIT 4 Pro |
|---|---|---|
| ディスプレイ | 1.92インチ AMOLED(480×408、PPI 328) | 1.82インチ AMOLED(480×408、PPI 347) |
| 最大輝度 | 3,000nits | 3,000nits |
| カバーガラス | 2.5Dサファイアガラス | サファイアガラス |
| サイズ | 約44.5×40.8×9.5mm | 約44.5×40.0×9.3mm |
| 重量(本体のみ) | 約30.4g | 約26g |
| ストレージ | 64GB | 4GB |
| Bluetooth | BT6.0 | BT5.2 |
| バッテリー通常 | 最大10日間 | 約10日間 |
| バッテリーAOD | 最大4日間 | 約4日間 |
| 心電図ECG | 対応(日本医療機器承認) | 対応(日本医療機器承認) |
| 転倒検知 | 対応(NEW) | 非対応 |
| ウォーキング/サイクリング自動検出 | 対応(NEW) | 非対応 |
| 防水 | 5ATM + IP6X + 40mフリーダイビング | 同左 |
| 対応OS | Android 9.0以降 / iOS 13.0以降 | Android 8.0以降 / iOS 13.0以降 |
| 価格 | 39,380円〜(フルオロ・市場想定) | 約30,000円前後(発売時) |
vs FIT 4 Pro:どこが変わったのか
表を見るとわかるとおり、Fit 5 Proの進化は画面の大型化と、内側の底上げに集中しています。
画面は1.82インチ→1.92インチ。数字だけだと小さな差ですが、解像度は480×408で据え置きなので、PPIは347から328へ。つまり「同じ密度の情報を、少し大きく表示する」方向の変更です。老眼が進行中の身としては、この方向はありがたい。最大輝度3,000nitsは変わらず、屋外でも読めます。
ストレージが4GB→64GB。これが地味に一番大きい差でした。4GBだと音楽を入れる気にならないけど、64GBあると「スマホを置いて出る」が現実的になります(後述)。
Bluetoothが5.2→6.0。カバーガラスは2.5Dサファイアガラスになり、縁のあたりの手触りが少し丸くなっています。
そして機能面での新規追加が2つ。転倒検知と、ウォーキング/サイクリングの自動検出です。4 Proは非対応だったので、ここは純粋な上積み。自動検出は毎日使う機能なので、体感としてはこの1点だけでも世代交代の理由になりました。
一方で、大きくなった分だけ厚く・重くなっています。9.3mm→9.5mm、26g→30.4g。数字上は増えていますが、1ヶ月つけっぱなしで重さを意識した場面はありませんでした。

vs Fitbit Air:センサーだけならAir、腕で完結ならFit 5 Pro
同じ時期に気になる人が多いのがFitbit Airとの比較です。ここはそもそも別ジャンルとして整理したほうが早い。
Fitbit Airは画面のないセンサー専業デバイスです。時計として時刻を見たい、通知を腕で見たい、という用途なら、Fit 5 Proの代わりにはなりません。逆に、Airが強いのはこういう人です。
- 充電のたびに記録が途切れるのが嫌な人(腕から外す時間を減らしたい)
- 他社デバイスと併用して、データをGoogle Health側に溜めたい人
- そもそも画面がいらない、記録さえ残ればいい人
価格は本体16,800円より、これにGoogle Health Premium(旧Fitbit Premium)が月1,580円よりかかる構成です(執筆時点、変動あり)。サブスク前提という点も、買い切りのFit 5 Proとは性格が違います。
なので、判断はこの一行に集約できます。センサーだけならFitbit Air、腕で完結するならFit 5 Pro。
Fitbit Air側の詳細はこちらにまとめています → Fitbit Airは買いか?
vs Apple Watch:Suicaと充電サイクルで決まる
iPhoneユーザーなら当然Apple Watchが比較対象に入ります。ここは細かいスペック勝負ではなく、3つの構造的な違いで決まります。
| HUAWEI Watch Fit 5 Pro | Apple Watch | |
|---|---|---|
| Suica | 非対応 | 対応 |
| 充電サイクル | 週単位(実測1週間以上) | 概ね毎日 |
| 対応OS | Android / iOS 両対応 | iPhone専用 |
Suicaの有無は、代替の効かない差です。改札とコンビニを腕で通りたいなら、Fit 5 Proを選んだ時点でその体験は諦めることになります。財布やスマホを出す前提の生活に戻れるかどうか、ここが最初の分岐点。
充電サイクルは逆にFit 5 Proが有利です。Apple Watchは概ね毎日充電するリズムになりますが、Fit 5 Proは週1で足ります。睡眠を毎晩とりたい人にとっては、この差がそのまま「記録が途切れるかどうか」に直結します。
対応OSは、Apple WatchがiPhone専用なのに対し、Fit 5 ProはAndroid/iOS両対応。Androidユーザーにとってはそもそも土俵が違います。
まとめると、Suica・通知返信・純正アプリを含めたAppleエコシステムでの完結が必要ならApple Watch、充電の少なさとOS自由度を取るならFit 5 Pro。どちらが上という話ではなく、必要なものが違うだけです。
1ヶ月使ってわかった、実際に効いた場面
ここからは実際の使用感です。
ウォーキングの自動検出が、記録の面倒を消した
毎日8000歩を目標にしているんですが、この「アプリを立ち上げて開始ボタンを押す」がとにかく続かない。Fit 5 Proは歩き始めて数分で振動して自動的にウォーキングを検出してくれるので、記録のために意識することがなくなりました。
そして信号待ちでは自動で一時停止します。これが効く。都内を歩いていると信号でこまめに止まるので、手動計測だと「実際の歩行ペース」がぐちゃぐちゃになるんですが、自動で止まってくれるおかげで数字が素直になります。
GPS精度も高いです。HUAWEIはヒマワリ型アンテナで市街地の信号強度が45%アップと公表していますが(メーカー公表値)、体感としても軌跡のブレが減りました。ビルの谷間で線がワープする、あの現象が明らかに減っています。

縄跳びのカウントが、ほぼ一致した
キックボクシングジムで3分の縄跳びをやるんですが、Fit 5 Proの縄跳びカウントが実際の回数とほぼ一致しました。これは正直驚いた。しかも中断回数と連続回数まで出るので、「今日は何回で引っかかったか」が可視化されます。地味にモチベーションになる指標です。

睡眠計測は、スマートリングとほぼ遜色ない
ある日の記録がこちら。
- 睡眠スコア:74
- 総睡眠時間:5時間47分
- 深い睡眠:45分
- 浅い睡眠:3時間35分
- レム睡眠:1時間27分
- 覚醒:3回 / 13分


スマートリングも併用していますが、Fit 5 Proの計測結果はほぼ遜色ない印象でした。睡眠計測目的で別途リングを買う必要があるか、と聞かれたら、少なくともこの精度なら時計だけで足りると答えます。週1充電で済むので、毎晩つけっぱなしにできるのも大きい。
通知・通話・活動リング
通知はスマホと同期して腕で確認できます。Bluetooth通話にも対応しているので、手が塞がっているときに腕で受けられる。ただし通知は「見る」までで、返信までやりたい人には物足りません(ここはデメリット側でも触れます)。
活動リングは、その日の運動量が円グラフで埋まっていくやつです。埋まらないと気持ち悪くなるタイプの人間なので、8000歩の後押しになっています。


薄さは、スーツで効く
9.5mmという薄さは袖との干渉がありません。ワイシャツの袖にひっかからず、スーツを着ても袖の中に隠れます。ゴツいスマートウォッチだと袖が上がってしまうのが気になっていたので、ここは日常での満足度が高い部分。
ついでに、Fitbitのバンドと重ね付けしても問題ない厚みです。両方つけて比較検証しているような人間には地味に効きます。


バッテリーは実測1週間以上
実測で1週間以上、週1充電のリズムで回せています。カタログの最大10日間・AODで最大4日間という数字に対して、常時表示オフ・通知オン・毎日ウォーキング計測ありという普通の使い方でこの結果。
「充電のために腕から外す」という行為が週1回になると、睡眠計測の穴が実質なくなります。ここがApple Watchとの一番大きな生活上の違いでした。
サイクリング自動検出とモード選択
サイクリングも自動検出します。しかも記録時に通勤 / ロードバイク / シェアサイクル / e-bikeからモードを選べる。シェアサイクルとe-bikeが独立している時点で、日本の街乗り事情をわかっている構成です。


64GBの音楽とHUAWEIイヤーカフ
64GBのストレージに音楽を入れて、HUAWEIのイヤーカフでオフライン再生ができます。スマホを持たずに走りに出る、という選択肢が現実的になりました。4GBだった前モデルでは「まあ入れないよな」という容量でしたが、64GBは考え方が変わります。
デメリット:買う前に把握しておくこと
厚みのある機能の一方で、正直に書いておくべき点が3つあります。
1. 見た目がFIT 4 Proとほぼ同じ
左が4 Pro、右が5 Proとして並べても、パッと見で判別できません。中身は転倒検知・自動検出・64GBと明確に進化していますが、「新しいの買ったな」と外から見てわかる要素はほぼゼロです。買い替えの満足感を見た目に求めるタイプなら、ここは期待しないほうがいい。

2. Androidは、HUAWEI HealthがPlayストアにない
これはAndroidユーザーにとって実務上のハードルです。HUAWEI HealthアプリはGoogle Playストアに掲載されていません。導入方法は2つ。
- AppGallery(HUAWEIのアプリストア)経由
- APKを直接インストール
HUAWEI公式に案内があるので手順自体は追えますが、「Playストアから入れて終わり」ではないことは知っておくべきです。iPhoneの場合はApp Storeから普通に入れられます。
3. Suicaに対応していない
Fit 5 ProはSuicaに対応していません。これは明確にデメリットとして書いておきます。改札もコンビニも、腕では通れない。
日本でスマートウォッチを使う上で、この差は機能表の1行以上の重さがあります。すでにApple WatchやGoogle PayでSuicaを使っている人がFit 5 Proに乗り換えると、確実に「あ、使えないんだ」という場面に出くわします。ここを許容できるかどうかが、最終的な判断を分けます。
まとめ:価格に対して機能が厚い、Androidユーザーの主要な選択肢
1ヶ月使った結論として、HUAWEI Watch Fit 5 Proは価格に対して機能が厚いモデルです。実売3万円台半ばで、日本の医療機器承認を受けたECG、週単位で回るバッテリー、ウォーキングとサイクリングの自動検出、64GBの音楽ストレージ。この組み合わせを他で揃えようとすると、なかなか難しい。
特にAndroidユーザーにとっては、現実的な有力候補だと思います。Apple Watchという選択肢がそもそも存在しない土俵で、ECGと自動検出まで揃うモデルは限られています。
改めて、向く人・向かない人を整理します。
向く人
- 3万円台でECG(日本の医療機器承認あり)まで欲しい
- 毎日充電したくない、週1充電で回したい
- 睡眠を毎晩、穴を空けずに記録したい
- ウォーキング/サイクリングを自動で記録してほしい
- Androidユーザーで、選択肢の少なさを感じている
- スーツの袖に干渉しない薄さがほしい
向かない人
- Suicaで改札・コンビニを通りたい
- iPhoneとApple製アプリで完結させたい
- 通知への返信まで腕でやりたい
- Android で APK/AppGallery 導入が面倒
- 前モデルとの見た目の違いがほしい
そして、迷っている人向けにもう一度。センサーとして記録だけ溜めたいならFitbit Air(詳細はこちら)、腕の上で完結させたいならFit 5 Pro、Suicaと純正アプリで固めたいならApple Watch。この3択で考えると、だいたい答えは出ます。

価格は変動するので、購入前に最新の実売価格を確認してください。