どうも、HPさんからEliteBookシリーズ最新のクラムシェルモデルをお借りしてガチで1週間使い倒したタケイ(@pcefancom)です。
正直に言うと、届いた箱を持ち上げた瞬間「あれ、EliteBookってこんなに軽かったっけ?」と拍子抜けしました。私の中でEliteBookといえば「頑丈・重厚・ズシっとくる」というイメージが強くて、2 in 1モデルだと1.4kg超えもザラなんですよね。それが今回のクラムシェル版は、片手でひょいっと持ち上げられてしまうくらい軽い。
この記事では、HP EliteBook X G2i 14 AI PCを7つの視点で細かくチェックしつつ、実際に使って良かった点・気になった点を率直にお伝えしていきます。

HP EliteBook X G2i 14 AI PC の特徴、スペック
まずは今回お借りした実機のスペックから見ていきます。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 製品名 | HP EliteBook X G2i 14 AI PC |
| CPU | Intel Core Ultra X7 358H(1.90GHz) |
| GPU | Intel Arc B390 GPU(VRAM 128MB/共有17.9GB) |
| NPU | Intel NPU 搭載(Copilot+ PC対応) |
| メモリ | 32GB(9600MT/秒) |
| ストレージ | 954GB SSD(NVMe) |
| ディスプレイ | 14インチ/1920×1200/60Hz/ノングレア |
| OS | Windows 11 Pro(10.0.26200) |
| 通信 | Wi-Fi、eSIM対応(携帯電話ネットワーク) |
| ポート | HDMI、Thunderbolt×2、USB-A、イヤホンジャック、SIMスロット |
| 認証 | 顔認証/指紋認証 |
| セキュリティ | HP Wolf Security、HP Sure Click Secure Browser |
| 特徴 | クラムシェル、ワンハンドオープン、Poly Camera Pro搭載 |

Core Ultra X7 358H+メモリ32GB+SSD 954GBという構成は、事務作業用としては明らかにオーバースペックな部類。NPU搭載でCopilot+ PC対応、そしてeSIMまで積んでいるあたりが「これは仕事の現場で使い倒すために作られたな」と感じさせるポイントです。
HP EliteBook X G2i 14 AI PC シリーズの位置づけ
HPのビジネスノートは大きく分けて、法人向けのProBook、上位ラインのEliteBook、そしてワークステーション寄りのZBookという構成になっています。

今回の EliteBook X G2i は、EliteBookシリーズの中でも「X」の名を冠したフラッグシップに位置します。
EliteBookシリーズには2 in 1のフリップ型と、今回の純粋なクラムシェル型があって、フリップ型はプライバシーフィルターが内蔵されていたり画面タッチ対応だったりする代わりに、重量がそこそこ増します。
一方でクラムシェル型は、機能を絞り込むことで「軽さと持ち運びやすさ」に振ってきた印象です。
個人向けのOMEN/OmniBookが「デザイン性・エンタメ性重視」だとすれば、EliteBook Xは「ビジネス現場での道具としての完成度」に振り切ったモデルという住み分けですね。
HP EliteBook X G2i 14 AI PC を7つの視点でレビュー
(1)外観デザイン|ビジネスモデルのフラグシップらしいゴージャスな外観
外観については、もう文句なしにカッコいいです。
個人向けのOmniBookも十分ゴージャスなんですが、EliteBook Xはそれとは明らかに一線を画すシックさというか、「これぞ仕事向けパソコン」という空気を纏っています。

天板はつや消し仕上げでサラサラしていて触り心地がいいですし、素材もしっかりしていて手で押しても全然たわまない。
指紋も目立ちにくくて、商談の場でカバンから取り出しても様になります。ダークネイビー寄りの色合いも上品でいいなあと思いました。

「ELITEBOOK X」のロゴがさりげなく側面に刻まれているのも、主張しすぎない感じで好きです。
(2)パフォーマンス|Office、ブラウジング、WEB会議のビデオも動作が快適
構成モデルにもよりますが、今回お借りした上位モデル(Core Ultra X7 358H+メモリ32GB)であれば、Office、ブラウジング、ちょっとしたゲーム、動画編集まで本当に快適に動きます。
意外だったのがFFXVベンチマークの結果です。
標準品質1920×1080ウィンドウでスコア4988「やや快適」、高品質でもスコア3613「普通」という結果。
ビジネスノートでこの数字が出るのは正直びっくりしました。


タスクマネージャーを見るとIntel Arc B390 GPUがしっかり働いていて、共有GPUメモリも17.9GB確保されています。
この余裕がフルHD程度の動画編集や軽いゲームまで快適にこなせる理由ですね。

さすがにAAAタイトルや4K動画編集は厳しいですが、それ以外の作業はほぼこなせます。仕事用パソコンとしては十分すぎるパフォーマンスです。
(3)ディスプレイ|ノングレアできれい、長時間見ても疲れない
ディスプレイはEliteBook共通の強みですが、ノングレアで映り込みがほぼなく、視野角も広くて長時間見ても疲れません。

今回お借りしたモデルはプライバシーフィルター非搭載だったので、その分だけ画面がクリアで文字の輪郭もシャープに見えました。1920×1200の16:10比率なので、縦にちょっと広くて資料作成時にスクロールが減るのもいいですね。

長時間見ても疲れないというのは、業務用パソコンでは何より大事なポイント。この点はよく作られているなと思いました。
(4)拡張性|14インチノートとしては最大級、SDカードはなし
拡張性については、14インチクラスとしてはかなり優秀な部類です。
| ポート | 数 |
|---|---|
| HDMI | 1 |
| Thunderbolt(USB-C) | 2 |
| USB-A | 1 |
| イヤホンジャック | 1 |
| SIMスロット | 1(nanoSIM) |
| microSD | なし |
左側面にはSIMスロット、USB-C、USB-A、セキュリティロック用の穴。

右側面にはHDMI、Thunderbolt×2、イヤホンジャックが並びます。

SDカードスロットがないのはビジネスノートらしい割り切りですね。カメラマンの方だと痛いところですが、事務作業メインなら困ることはまずないでしょう。
(5)使いやすさ|キーボードは打ちやすい、トラックパッドも大きくて総じてつかやすい
キーボードは、日本人の手に馴染むレイアウトで、グローバル金型の無理やり日本語化した感じがなくて打ちやすいです。

キーピッチも十分で、Enter周りのキーもしっかり独立している。長文を書くブロガー視点で見ても、これは合格点です。
トラックパッドがまた気持ちいいくらい大きい。スクロールもジェスチャーも余裕を持って操作できます。

さらにワンハンドオープンに対応していて、片手でパッと開けて、顔認証・指紋認証ですぐに作業画面へ。細かいところの積み重ねで「あ、これ良く考えて作ってあるな」と感じるポイントが多かったです。
(6)持ち運びのしやすさ|Elitebookシリーズではトップ
持ち運びのしやすさは、これまで触ってきたEliteBookシリーズの中でもトップレベル。

HPのEliteBook、特に2 in 1系は「軽さより堅牢性」というスタンスで1.4kg超えも普通なんですが、このクラムシェルモデルは片手でひょいっと持ち上げられる軽さ。
閉じたときの薄さもかなりのもので、カバンに入れてもストレスがありませんでした。

1kgを切る超軽量モデルはパフォーマンスを犠牲にしているものが多い中で、EliteBook Xはパフォーマンスを犠牲にせず、極力軽くしている点が素晴らしいです。

(7)バッテリー|8時間くらいはもつ
バッテリーは及第点。悪くはないけど、飛び抜けて長いわけでもないという感じです。

タブを20枚くらい開いてOffice作業しながらWeb会議、みたいな実務的な使い方でだいたい8時間前後。
ArmベースのSnapdragon X Eliteモデルと比べるとどうしても電力消費は多めですが、1日電源なしで作業するには十分な持ち時間です。
私の実測でも夜20時台に67%残っていて、朝からずっと使ってのこの残量ならまあ合格ラインだなと思います。

HP EliteBook X G2i 14 AI PC を使ってよかった点(メリット)
メリット(1)軽くて持ち運びしやすい!クラムシェルの恩恵を感じる
使ってみて一番印象的だったのは、やっぱり軽さ。
片手でひょいひょい持ち上げられて、カバンに入れても「これEliteBookだよね?」と疑うくらい負担感がありません。
HPのEliteBookって頑丈にできてる分、片手で持つとちょっとズシっとくるモデルが多いんですが、このクラムシェルモデルはそれがない。
さらに軽いエアロシリーズを除けば、EliteBook系ではダントツに持ち運びしやすいです。
メリット(2)AAAゲーム、動画編集をやらなければ大体のことはこなせる
FFXVベンチで「やや快適」判定が出るビジネスノートって、なかなかありません。
Steamでカジュアルゲームを入れて遊ぶくらいなら余裕、フルHD動画編集も十分いけます。Intel Arc B390 GPUの恩恵ですね。
WEB会議も快適でした。HPのEliteBookにはPolyの配信アプリ(Poly Camera Pro)が入っているんですが、AIによる背景ぼかしや外観のレタッチ、スポットライト機能などのリアルタイム処理が驚くほどスムーズに動きます。

背景をバーチャル背景に切り替えたり、フレーム付きのオーバーレイを乗せたりもワンクリック。これ、配信パソコンとしても普通に使えるレベルだなと思いました。

Windows標準のスタジオエフェクトでも、背景ぼかしとアイコンタクト、自動フレーミングがちゃんと機能します。

メリット(3)SIM搭載でネットに瞬時接続、ワンハンドオープンも可能、すぐに作業に取りかかれる
これも地味ですが実務では効きます。eSIM対応で、設定さえしておけばWi-Fiのない環境でも即ネット接続。

クイック設定パネルからも「eSIMに接続する」でサッと切り替えられます。
ワンハンドオープンで片手で開いて、顔認証・指紋認証で即ログイン、eSIMで即ネット接続。
「カフェに着席してから1分で作業開始」がリアルに可能です。
外で作業する時間が多い人には、この即応性はかなり効くと思います。
HP EliteBook X G2i 14 AI PC を使って感じた気になる点(デメリット)
デメリット(1)プライバシーフィルターが内蔵されていない
EliteBook Xシリーズには、プライバシーフィルター内蔵モデルと非内蔵モデルがあります。
フリップ型は内蔵されていることが多いですが、今回お借りしたクラムシェル型は非搭載。
仕事で新幹線やカフェで使うことが多い方だと、プライバシーフィルターの有無は結構重要です。
非搭載モデルを選ぶ場合は、別途貼り付け型のフィルターを購入する必要があるので、そこは注意ですね。
デメリット(2)解像度がフルHD、リフレッシュレートも60Hz
ここは正直、もうちょっと頑張ってほしかったポイント。解像度は1920×1200のフルHD+、リフレッシュレートは60Hzです。

他社の14インチだと2.8K OLEDや120Hz対応も珍しくない中で、フラッグシップを名乗るならもうワンランク上のパネルを載せてほしかったなあというのが率直な感想です。
リフレッシュレートが高いと画面スクロールの滑らかさが段違いなので、体感の「サクサク感」に直結します。
HP EliteBook X G2i 14 AI PC 実機レビュー総評|軽くて使いやすいクラムシェルパソコン
総じて、仕事用パソコンとしての完成度は非常に高いです。
ディスプレイの解像度とプライバシーフィルターの点さえ許容できれば、長く付き合える相棒になると思います。
以下のような方に特におすすめです。
(1)仕事、事務作業用に長く快適に使えるノートパソコンが欲しい
パーツひとつひとつがしっかり作られていて、耐久性は間違いなく高い。1台のパソコンを長く使い倒したい方には迷わずおすすめできます。
(2)画面タッチはいらないから軽いパソコンがほしい
このシリーズにはフリップ型もありますが、クラムシェル型の最大の武器は「画面タッチを削って軽くした」こと。タッチ操作を使わない派の人には、この軽さは大きなメリットになります。
(3)購入後のサポートやセキュリティがしっかりしているパソコンがほしい
HPのEliteBookはビジネス向けサポートに載るので、電話は繋がりやすく、修理対応も個人向けモデルとは段違いに早いです。早ければ翌日集荷、1週間後にはまた使える状態に戻ってくるレベル。個人向けだと1ヶ月かかるところが1週間で済む感覚です。
セキュリティ面もHP Wolf Securityが標準搭載されていて、マルウェア保護・脅威の封じ込め・OSレジリエンス・アプリケーションの持続性という4つの層で守ってくれます。

HP EliteBook X G2i 14 AI PC を安く購入する方法
HPのビジネスモデルは、公式のHP Directplusで購入するのが基本です。
安く買うポイントは以下の通り。
まず、HP Directplusでは「週末限定クーポン」や「月替わりキャンペーン」を頻繁にやっているので、購入前に必ずキャンペーンページをチェックすること。同じ構成でも数万円変わることがザラです。
次に、法人窓口(HP Directplus 法人向け)だと、個人事業主でも利用でき、個人向けより値引きが大きいケースがあります。
フリーランスのブロガーやデザイナーの方は法人窓口経由で見積もりを取ってみるのがおすすめです。
最後に、CPU・メモリ・SSDの構成カスタマイズができるので、自分の用途に合わせて過不足のない構成にすると無駄なコストを削れます。
今回のレビュー機のようなCore Ultra X7+32GB構成はハイエンドですが、事務作業メインならCore Ultra 5+16GBでも十分快適なはずです。
