どうも、Plaud NotePin・NotePin S・Note Proの3台持ちになっているタケイ(@pcefancom)です。
Plaud NotePin Sを使いはじめて1ヶ月が経ちました。手元にはPlaud Note Pro、AnkerのSoundcore Work、Notta Memoとそこそこのラインナップが揃っていますが、日常でいちばん手が伸びるのはこのPin Sです。
理由は単純で、ピンマイク型の機動性と物理ボタンの組み合わせが強いからです。
ただ、Pin Sが全員の正解かというとそうではありません。
通話録音と液晶が必要な人はNote Proを選ぶべきだし、ハードの小ささだけを求めるならSoundcore Workという選択肢もあります。
AIボイスレコーダーの選び方
| こういう人 | 選ぶべきモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 動きながら、対面の会話を確実に録りたい | Plaud NotePin S | ピン型の機動性+物理ボタンで、本体を見ずに録音開始できる |
| スマホの通話を録りたい/本体だけで録音状態を確認したい | Plaud Note Pro | 通話録音と液晶画面はPin Sにない機能 |
| 録音データを自分で管理でき、AI要約まではいらない | 買わなくていい | アプリとAsk Plaud込みで元が取れる製品。ハード単体の価値では割高 |
初代NotePinユーザーの買い替え判断としては
「物理ボタンにお金を払うかどうか」
ですね。
Plaud NotePin Sのスペック
Plaud NotePin Sは、2024年後半に発売された初代「Plaud NotePin」の後継モデルです。2026年1月のCES 2026でグローバル発表され、日本では2026年3月23日に発売開始となりました。
胸元や手首に装着して会話を録音し、AIが自動で文字起こしと要約を生成するウェアラブルAIボイスレコーダー、という基本コンセプトは初代と同じです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 28,600円(税込) |
| サイズ | 約51×21×11mm |
| 重量 | 約17.4g(マグネットピン含まず) |
| マイク | 2基MEMSマイク(最適録音範囲:最大3m) |
| 連続録音時間 | 最大20時間 |
| スタンバイ時間 | 最大40日間 |
| ストレージ | 64GB |
| カラー | ブラック、シルバー、パープル |
| 付属アクセサリー | マグネットピン、クリップ、リストバンド、ネックストラップ(計4種) |
| 対応AI | GPT-5.5、Gemini 3.1 Pro、Claude Sonnet 4.6 など(執筆時点) |
| その他 | Apple「探す」対応、112ヶ国語対応 |
初代からの変更点は「物理ボタン搭載」「ハイライト機能が本体から操作可能に」「付属アクセサリーが2種→4種」の3点。バッテリーやマイク性能は据え置きで、価格は27,500円→28,600円と1,100円のアップです。アクセサリーが倍増していることを考えると、実質的な値上げ感はほとんどありません。
サブスクの料金プランや在庫状況は変動があるので、購入前に執筆時点の公式サイトで確認してください。
Plaud NotePin S向く人・向かない人
Plaud NotePin S向く人
歩きながら、立ちながら記録を取る人には向きます。
展示会でプレゼンを聞きながら、カフェでインタビューをしながら、通勤中の思いつきをメモしながら。ピンマイク型の利点は場所を選ばないことに尽きます。4種のアクセサリーでどんな装着スタイルにも対応できます。
あとは初代NotePinで操作にストレスを感じていた人です。
物理ボタンの有無は体感で大きな差があります。
録音のあとまで効率化したい人にもおすすめです。
議事録作成、ブログの下書き、レポートのまとめまで含めると、Plaudのアプリ+Ask Plaudの組み合わせは現状で強い。音声からテキスト、テキストからコンテンツまでの距離が短くなります。
Plaud NotePin Sが向かない人
スマホの通話を録音したい人。これはPin Sにはできません。
Note Proの領分です。
本体だけで状態を確認したい人。Pin Sに液晶はなく、録音中かどうかはLEDの点灯・点滅か、アプリを開いての確認になります。バッテリー残量もアプリ上でしか把握できません。
録音ファイルさえ手に入ればいい人。文字起こしもAI要約も使わないなら、この価格帯を選ぶ必然性は薄いです。
【本題】Note Pro・初代・Soundcore Workとの違い
| Plaud NotePin S | Plaud Note Pro | Anker Soundcore Work | |
|---|---|---|---|
| 形状 | ピン型(ウェアラブル) | カード型 | ピン型(ウェアラブル) |
| 装着したまま使う | 得意 | 苦手 | 得意 |
| 物理ボタン | あり | あり | あり |
| 液晶 | なし | あり | なし |
| スマホの通話録音 | 不可 | 可 | 不可 |
| ハードの小ささ | 小さい | 大きい | もっとも小さい |
| アプリ・AI編集 | Plaudエコシステム | Plaudエコシステム | ハードに追いついていない印象 |
| 価格 | 28,600円(税込) | 執筆時点で公式確認 | 執筆時点で公式確認 |
Note Proとどっちを選ぶか
この2台は用途で使い分けるのがベストです。
Note Proはスマホの上に置いて通話の録音ができます。スマホと組み合わせて使うシーンが多い人はPro一択。液晶画面で録音状態を確認できるのも安心感があります。この2つはPin Sにはない機能です。
一方、歩きながらのボイスメモ、ピンマイクのように身につけての会話録音といったモバイルシーンではPin Sの機動性が光ります。
私はどちらも持っていて、こういう棲み分けに落ち着きました。
- 日常利用はPin S
- 展示会などでの立ちながらの録音はPin S
- セッションなど椅子に座っての録音はPro
- クライアントとの電話録音はPro
正直なところ、これがいちばん強い使い方です。1台で全シーンをカバーしようとすると、どちらを選んでも「こっちだったら録れたのに」という場面が出てくる。予算が許すなら2台で役割を分けるのがストレスがない。
1台に絞るなら、自分の記録シーンが「座っている」か「動いている」かで決めてください。
参考:https://pcefan.com/diary/?p=26491
初代NotePinから買い替えるべきか
買い替えの判断基準はシンプルで、初代で録音ミスをやらかしたことがあるかどうかです。
私は何度かやらかしました。展示会で録音したつもりが全く録れていなかったり、ボタンの位置がわからず手間取っているうちに大事な話が終わっていたり。タッチ式は見た目がスマートな反面、手探りでの操作がしんどかった。
思い当たるなら、買い替えて後悔しないです。アクセサリーも4種に倍増しているので、旧モデルからの乗り換え先としてこれ以上ない選択肢だと思います。
逆に、初代のタッチ操作で困っていないなら急ぐ必要はありません。バッテリーもマイクも据え置きなので、物理ボタン以外に得られるものが少ないからです。1,100円差のモデルチェンジではなく、28,600円を物理ボタンに払うかどうかの判断になります。
Soundcore Workとどっちを選ぶか
ピンマイク型AIボイスレコーダーの主要な選択肢は、現時点でNotePin SとAnker Soundcore Workです。
マイク本体の小ささではSoundcore Workに軍配が上がります。ハードの出来はいい。
ただ、文字起こしアプリの完成度、AIでの編集機能、テンプレートの豊富さを総合すると、Plaudのエコシステムのほうが一段上です。Soundcoreはソフトウェアがまだ追いついていない印象があります。
ハードの小ささを最優先するならSoundcore Work、録音後の処理まで含めた使い勝手ならPin S。ここで分かれます。
1ヶ月使って良かった点
物理ボタンで録音ミスがゼロになった
これが今回の買い替え最大の理由です。
NotePin Sは本体中央にくぼみ型の物理ボタンが搭載されています。指で触ればすぐに位置がわかるし、押し込んだときのクリック感も明確。「今、確実に押せた」という手応えがある。これだけで録音ミスが完全にゼロになりました。
本体を見ずに録音を始められる
物理ボタンの恩恵はもう一つあって、本体を見なくても操作が完結する点です。
展示会でプレゼンを聞きながら、インタビュー中に相手の目を見ながら、ポケットの中で親指をスッと当てて長押しするだけ。目線を切る必要が一切ない。
初代は「ボタン位置を目で確認する→押す→反応したか確認する」の3ステップが必要でした。NotePin Sでは押すだけの1ステップ。この差は体感ではかなり違います。取材やミーティングで一瞬のチャンスも逃したくない人には、この「ながら録音」性能がありがたい。
17.4gの機動性と4種のアクセサリー
本体サイズは初代とほぼ同じ。カプセル型のコンパクトなフォルムは健在です。
マグネットピンで襟元に、クリップでポケットに、ネックストラップで首から下げて、リストバンドで手首に。私は普段ネックストラップですが、ジャケット着用時はマグネットピンで胸元につけるスタイルに切り替えています。
カード型のNotta MemoやPlaud Noteと比べると、この「身につけたまま忘れる」くらいの軽さは圧倒的です。フィールドワークやイベント取材で動き回りながら記録を取るなら、やっぱりピンマイク型がベスト。
転送とAsk Plaudの速さ
2〜3時間のイベント録音データでも、10分〜15分程度でスマホへの転送と文字起こしが完了します。イベント終了後、カフェに入って一息つく頃にはもうテキストが手元にある。
文字起こし後の編集機能も充実していて、誤字脱字の修正や話者分離の調整を直感的に操作できます。このUI設計は、SoundcoreやNottaよりPlaudが一段上だと感じています。
有料プランで使える「Ask Plaud」は、ブロガーとしていちばん気に入っているポイントかもしれません。文字起こしされたテキストをベースに、AIとチャット形式でやり取りしながら情報を整理できる。「このイベントレポートをブログ記事の構成に落とし込んで」と指示すれば骨子が出てきます。そのまま使うわけではないけれど、ゼロからWordPressの編集画面とにらめっこするのとは段違いのスピードです。
他社の類似機能だと月額3,000円〜5,000円クラスのサブスクも多い中、Plaudは比較的リーズナブルな価格帯なのも助かります。文字起こしの精度自体はどのサービスも上がっていますが、その先のアウトプットまで面倒を見てくれる点でPlaudは頭一つ抜けている。
ちなみにこの記事もPlaud NotePin Sで録音したものを整形したモノです。自分の考えがモリモリなのに、文章作成はお手軽になりました。
気になった点:液晶がない
コンパクトさとのトレードオフではありますが、本体に液晶ディスプレイはありません。
録音中かどうかはLEDランプの点灯・点滅で判断するか、アプリを開いて確認する必要があります。バッテリー残量もアプリ上でしか把握できない。
上位モデルのNote Proには液晶画面があり、録音中の音声波形やバッテリー残量をリアルタイムで確認できます。本体だけで完結する安心感を重視するならProのほうが向いています。
私の場合は物理ボタンのクリック感で「録音が始まった」という確認が取れるので、実運用ではそこまで困っていません。
裏を返すと、初代で困っていた液晶なしの不安は、物理ボタンでかなり埋められたということでもあります。
まとめ
Plaud NotePin Sは、物理ボタンによる「確実な録音」と、アプリによる「録音後のアウトプット効率化」を両立したピンマイク型AIボイスレコーダーです。
1ヶ月使って感じたのは、物理ボタンの存在がとにかく偉大だということ。録音ミスがゼロになり、本体を見ずにサッと録れる。初代の弱点が潰されて、ピンマイク型の強みだけを享受できるようになりました。
28,600円は安くはないけれど、アクセサリー4種付属、Ask PlaudのAI編集、20時間の連続録音と、中身を考えれば納得感のある設定です。
動きながら対面の会話を録るならPin S。通話録音と液晶が必要ならNote Pro。両方のシーンがあるなら、2台で役割を分けるのがいちばんストレスがない。ハードの小ささだけが基準ならSoundcore Workも候補ですが、アプリとAsk Plaud込みで比べるとPlaudが有利です。
ピンマイク型のAIボイスレコーダーをこれから買うなら、私はNotePin Sをすすめます。