どうも、新しいガジェットを見つけると平日も休日も触り倒してしまうタケイ(@pcefancom)です。
今回はASUSの法人向けフラッグシップ、ExpertBook Ultra B9406CAAを2週間ほど借りて、マクドナルドやコワーキング、電車の中まで連れ回してきました。
正直に言うと、最初は
「法人モデルだしお堅い質感なんだろうな」
と思っていたんですが、手に取った瞬間その先入観が吹き飛びました。
990gという軽さなのに、ペラペラした安っぽさが一切ない。むしろ片手で持ったときの剛性感は、これまで触ったどの14インチよりも上です。

私はふだんChromebookやガジェットのレビューで軽量ノートをかなりの数触っていますが、その私が「これは作りが完璧だなあ」と唸ったのがこのExpertBook Ultraでした。メモリは最大64GB、SSDは最大1TB、ディスプレイは3Kの有機EL。法人モデルなのに個人でもASUS Storeで1台から買えるので、フリーランスや個人事業主の選択肢としても十分アリです。
この記事では、スペックの読み解きから実際に2週間使って良かった点・気になった点まで、忖度なしで書いていきます。価格はそれなりにするので、買って後悔しないかの判断材料になればうれしいです。

ASUS ExpertBook Ultra
メモリ64GB、OLED搭載のプレミアムノートパソコン
ASUS ExpertBook Ultra B9406CAAの特徴とスペック
ExpertBook Ultraは、ASUSの法人向けノート「ExpertBook」シリーズの中でも最上位に位置するフラッグシップです。
コンセプトは「Brilliance in Motion(動き続ける卓越性)」。要は、移動しながら働くプロフェッショナルのために、軽さ・高性能・頑丈さ・美しいディスプレイを全部詰め込んだぞ、という1台です。
まず特徴を私なりに3行でまとめるとこうなります。最軽量モデルで約990gという携帯性、最大64GBメモリと最大50TOPSのNPUを積んだAI処理性能、そして9H硬度・MIL規格準拠の堅牢性。この3つが一切妥協なく同居しているのがこのマシンの肝です。

筐体はマグネシウム・アルミニウム合金にCNC加工を施し、さらにナノセラミックテクノロジー(PEO処理)で9H硬度を実現しています。手圧シミュレーションによる対傷性テストを10万回クリアしているとのことで、毎日カバンに放り込んで持ち運ぶ私のような使い方でも安心感があります。
主要スペックを表にまとめました。グレード別の構成と想定売価が一目でわかるようにしています。
| 型番 | CPU | メモリ | SSD | カラー | 想定売価(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| B9406CAA-TH1027X | Core Ultra X7 358H | 64GB LPDDR5X-8533 | 1TB (PCIe 5.0) | モーングレー | 499,800円 |
| B9406CAA-TH1079X | Core Ultra X7 358H | 32GB LPDDR5X-8533 | 512GB (PCIe 4.0) | モーングレー | 449,800円 |
| B9406CAA-TG1028X | Core Ultra 7 356H | 32GB LPDDR5X-8533 | 1TB (PCIe 5.0) | ジェットフォグ | 399,800円 |
| B9406CAA-TG0994X | Core Ultra 5 325 | 32GB LPDDR5X-7467 | 512GB (PCIe 4.0) | ジェットフォグ | 299,800円 |
共通スペックも整理しておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ディスプレイ | 14.0型 3K有機EL(2,880×1,800)、最大120Hz、タッチ対応、ノングレア(Gorilla Glass Victus) |
| 最大輝度 | モーングレー(タンデムOLED):1,400nits / ジェットフォグ(フレキシブルOLED):1,000nits |
| NPU | 最大50TOPS(358H/356H) / 47TOPS(325) |
| Webカメラ | 207万画素IRカメラ(プライバシーシャッター付)、AIで503万画素相当にアップスケーリング |
| 通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、有線LANは付属アダプター対応 |
| インターフェース | Thunderbolt 4(Type-C)×2、USB3.2(Type-A)×2、HDMI×1、オーディオジャック×1 |
| バッテリー | 70Wh、動画再生 約15.3時間/アイドル 約21.4時間(JEITA 3.0)、急速充電対応 |
| サイズ・質量 | 310.9×212.8×10.9〜16.4mm、約990g(ジェットフォグ最軽量) |
| セキュリティ | 独立型TPM 2.0、指紋・顔認証、Opal 2.0 SED SSD、5年間セキュリティアップデート |
ここで気をつけたいのが、グレードによって有機ELパネルの種類が違うことです。
上位のモーングレーは有機ELを2層重ねた「タンデムOLED」で最大1,400nitsと明るく、消費電力も最大40%削減。一方ジェットフォグは「フレキシブルOLED」でプラスチック基板を使い、割れにくく軽くなっています。
ASUS ExpertBook Ultra B9406CAA|実際に活用してみたこと
借りている2週間、せっかくなので普段のブログ運営でやっている作業を一通りこのマシンに移して試しました。生成AI、映像編集、画面録画、ベンチマーク、ネットサーフィン、WEB会議、Office、そして持ち運び。私の仕事の8割はこのあたりで回っているので、実用レベルかどうかの判断にはちょうどいいはずです。
[サマリ画像をここに作成したい:「ExpertBook Ultraで試した8つの作業」を2列4行のアイコン+テキストで並べたインフォグラフィック。※当方では画像生成不可のため、CanvaかGeminiで別途作成推奨]
生成AI|ASUS MyExpertの生成AIで文章作成とメールチェック
このマシンの目玉のひとつが、プリインストールされている「ASUS MyExpert」というハイブリッドAIアプリです。
オンデバイスで動くチャットやファイル検索に加えて、有料プランに入るとクラウドAI(Google Gemini)と連携した「AI Writer」と「Mail Master」が使えるようになります。

試しにAI Writerで「ExpertBookとは何か、機能とメリットを10分間のスピーチにして」と入力してみました。長さ・フォーマット・トーンをボタンで選べるのが直感的で、ブログのリード文の叩き台を作るのにも使えそうです。

ただ正直なところを書いておくと、私が試したタイミングではクラウドAIのサブスクリプション画面で「接続異常」と出たり、アカウント欄に「サーバーエラー」が表示されたりと、まだBETAらしい不安定さがありました。

Mail MasterはGmailと連携してメールの要約・検索ができる機能で、私のようにメール案件が多いブロガーには刺さる機能なんですが、こちらもサインイン画面までは進めたものの、本格運用はもう少しアップデートを待ちたいところ。コンセプトは最高なので、安定したら毎日使う機能になると思います。

映像編集|PowerDirector365で映像編集
YouTube用の動画も、このマシンで編集してみました。CyberLink PowerDirector 365にフルHDのクリップを読み込んで、カット・テロップ・書き出しまで一通り。

フルHD程度の編集なら全く問題なく、タイムラインの操作もカクつきません。
内蔵GPUのIntel Arc B390がしっかり仕事をしてくれます。さすがに4Kマルチカムでゴリゴリ、というのは専用GPU搭載機に任せるべきですが、ブログ用・SNS用の動画編集ならこれで十分だなあという手応えでした。
画面録画|WonderShare DemoCreator8を使って画面録画
ソフトの操作解説をするとき、私はよく画面録画をします。WonderShare DemoCreator 8で録画してみたところ、ここで初めて気になる挙動が出ました。詳しくは後述の「気になった点」で触れますが、GPU負荷の高い録画系アプリだと一瞬カクつく場面があったんですよね。
ベンチマーク|ファイナルファンタジーのベンチマークツールでスコア測定
定番のFFベンチも回してみました。
3DMarkやCinebenchの実測値は海外メディアでも公開され始めているので、参考値として下に表でまとめます(数値は構成・環境により変動します)。
| ベンチ項目 | 体感・傾向 |
|---|---|
| FFベンチ(標準) | 「動作レベル」判定。軽めの3Dゲームなら遊べる |
| GPU(Intel Arc B390) | 内蔵としては上位。フルHD動画編集は快適 |
| CPU(Core Ultra系) | オフィス・ブラウジングは余裕、発熱も控えめ |
| NPU | 最大50TOPSでWindows Studio EffectsやAI処理を肩代わり |
GPU負荷100%近くまで上がっても、ExpertCool Proの冷却システム(0.15mmファンブレード97枚+背面3排気孔)のおかげで、表面が不快なほど熱くなることはありませんでした。

ネットサーフィン|Chromeをインストールして、タブ40枚開いて作業
Chromebookブロガーとしては、やっぱりChromeをガンガン使い倒してこそです。タブを40〜50枚開きっぱなしにして、Gmail・Workflowy・各種管理画面を行き来しても、メモリに余裕がありすぎて全く詰まりません。

WEB会議、SNS|Slack、Discord、Teamsなどを体験
Slack、Discord、Teamsを同時に立ち上げてのコミュニケーションも快適でした。特に効くのがASUSのAIノイズキャンセリング機能で、マイク側もスピーカー側も周囲の雑音をAIが除去してくれます。マクドナルドで会議に出ても、相手から「うるさいところにいる?」と聞かれませんでした。これは地味にありがたい。
Office|Office 365を使って文章作成
WordやExcelでの文書作成は言うまでもなく快適。3Kの高精細ディスプレイで文字がくっきり表示されるので、長文を書いていても目が疲れにくいです。
¥マークが大きく取られた日本語キーボードも、Officeで数字を打つときに地味に効いてきます。

移動|マクドナルドやコワーキングスペース、電車など色々持ち運び
そして何より、この2週間で一番恩恵を感じたのが「持ち運び」です。990gはカバンに入れていることを忘れる軽さで、電車内で膝の上に置いてもまったく苦になりません。
マクドナルドの狭いテーブルでも、コワーキングの広い机でも、どこでも同じパフォーマンスを出せる。これぞExpertBook Ultraのコンセプト「In Motion」だなあと納得しました。

ASUS ExpertBook Ultra B9406CAA|使って良かった点
2週間使って「これは良いなあ」と素直に思ったポイントを、忖度なしで挙げていきます。
生成AIには強い!NPUも搭載、メモリ64GBあると余裕
NPUが最大50TOPSと強力で、Windowsの背景ぼかしやノイズ除去といったAI処理をCPUに負担をかけずにこなせます。ローカルで動くMyExpertのチャットも、ネット接続なしで文章の要約・翻訳ができるのはプライバシー面でも安心。AI機能を本気で日常に組み込みたい人には、この世代のAI PCはやはり頼もしいです。
映像編集もそこそこイケる!フルHD程度なら問題無し、ベンチマークも動作レベル
先述のとおり、フルHDの動画編集とFFベンチが「動作レベル」で通る程度のGPU性能があります。本格的な動画編集機ではないものの、ブログやSNS運用に伴うライトな編集なら全く困りません。1台で文章も動画もこなせるのは、複数ブログを回す私のような使い方と相性がいいです。
メモリ64GBあると安心!タブを50枚開いて作業してもいっぱいにならない
これは本当に効きました。タブ50枚+AI+Office+メッセージアプリを全部開いても、メモリ使用量は半分強。
スワップが発生しないので、何時間使っても動作がもっさりしてこないんですよね。1日中ブラウザを開きっぱなしにする人ほど、64GBの恩恵が大きいです。
Zenbook SORAのように軽い!どこにでも持ち運べる
990gという軽さは、ASUSの超軽量モデルZenbook SORA(約899g)に迫る水準です。
法人向けのこの剛性感でこの軽さは本当に素晴らしいと思いました。

画面がノングレアで映り込みしない、長時間使っても快適
有機ELなのにノングレア(Corning Gorilla Matte)というのが、地味ながら最高のポイントです。窓際のコワーキングや屋外に近い席でも、自分の顔や照明の映り込みがほとんどなく、目が疲れにくい。有機ELの黒の締まりとマット表面の見やすさを両立しているノートは意外と少ないです。

インターフェイスも最強!左右にUSB-CとUSB-Aを搭載
ここが法人モデルらしい良心です。左右にThunderbolt 4のUSB-CとUSB3.2のUSB-Aを振り分けて搭載し、HDMIまで備える。USB-C充電の取り回しもしやすいし、レガシーなUSB-A機器もアダプタなしで挿せる。薄型ノートで削られがちなポート類をきっちり残してくれたのは拍手ものです。


キーボードもしっかりと打ちやすい、¥マークも大きい
エキシマUVコーティングのキーボードはサラサラした触感で、長時間タイピングしても指が疲れにくい。バックライト付きで暗いカフェでも視認性が良く、¥マークが大きく取られているのも日本語入力ではうれしいポイントです。
ハプティックタッチパッドも物理クリックの質感を忠実に再現していて、操作感は上々でした。

ASUS ExpertBook Ultra B9406CAA|使って気になった点
良いところばかり書いても信用できないと思うので、引っかかった点も正直に書きます。
画面収録系のGPU必須のアプリはカクついてしまった
WonderShare DemoCreator 8のようなGPUをガッツリ使う画面録画アプリだと、録画中に一瞬カクつく場面がありました。内蔵GPUの限界というより、アプリ側の最適化の問題も大きそうですが、画面録画を毎日のように高負荷でやる人は注意が必要です。普通のブラウジングや軽い録画では問題ありませんでした。
バッテリー時間は、利用するアプリによって左右される
カタログ上は動画再生で約15.3時間ですが、これはあくまでJEITA測定値。実際は3Kの有機ELを明るめにして、AIや動画編集を回すとぐっと短くなります。私の使い方だと実働6〜8時間といったところ。とはいえ急速充電(15分で約30%)に対応しているので、休憩のたびにサッと充電すれば1日持ち歩いても困りませんでした。
高品質な分、価格はそれなりにする
最上位の64GB/1TB構成は税込499,800円、ジェットフォグ上位でも399,800円。
エントリーのCore Ultra 5モデルでも299,800円からと、お世辞にも安くはありません。
軽さ・剛性・有機EL・64GBという全部入りの代償と考えれば納得ですが、ここは購入前にしっかり予算と相談したいところです。
ASUS ExpertBook Ultra B9406CAAレビューまとめ|持ち運びしやすいのに高性能!長期間、快適に使えるノートパソコン
2週間連れ回した結論として、ExpertBook Ultra B9406CAAは「作りが完璧」という第一印象を最後まで裏切らなかった1台でした。
990gの軽さ、9H硬度の剛性、映り込みしない3K有機EL、64GBメモリ、左右に振り分けたフル装備のポート。
これだけ妥協がないと、価格が高くても「まあそうだよね」と納得できてしまいます。

AI機能(MyExpert)はまだBETAらしい不安定さがありますが、ハードウェアの完成度は文句なし。長く使える仕事の相棒を探しているなら、強く候補に入れていい1台です。
こんな人におすすめ
ExpertBook Ultraが刺さるのは、こんな人です。
| こんな人 | おすすめ度 |
|---|---|
| 高性能・高精細ディスプレイのノートが欲しい | ◎ |
| 軽さを犠牲にせず頑丈なノートが欲しい | ◎ |
| ゲームや本格動画編集はしない | ◎ |
| メモリ64GBの余裕が欲しい | ◎ |
| 予算は50万円台まで考えてもいい | ◎ |
| 安さ最優先・GPUゴリゴリの作業がメイン | △ |
逆に、とにかく安く済ませたい人や、4K動画編集・重いゲームがメインの人には、別のゲーミング系や廉価モデルを勧めます。
ASUS ExpertBook Ultra B9406CAAを購入する方法
ExpertBook Ultraは法人だけでなく、ASUS Storeで個人でも1台から購入できます。
型番ごとに販売ページが分かれているので、下の表から自分の欲しい構成を選んでください。なお1・2のモーングレーはASUS Store限定モデルです。
| カラー | 型番 | 購入ページ |
|---|---|---|
| モーングレー(限定) | B9406CAA-TH1027X | https://store.asus.com/jp/asus-expertbook-ultra-b9406.html?config=90NX09J1-M014U0 |
| モーングレー(限定) | B9406CAA-TH1079X | https://store.asus.com/jp/asus-expertbook-ultra-b9406.html?config=90NX09J1-M016N0 |
| ジェットフォグ | B9406CAA-TG1028X | https://store.asus.com/jp/asus-expertbook-ultra-b9406.html?config=90NX09J2-M014V0 |
| ジェットフォグ | B9406CAA-TG0994X | https://store.asus.com/jp/asus-expertbook-ultra-b9406.html?config=90NX09J2-M013L0 |
購入後30日以内にMyASUSで製品登録すれば、破損原因を問わない「ASUSのあんしん保証」(日本国内・12ヶ月)が付くので、登録は忘れずにやっておきましょう。

ASUS ExpertBook Ultra
メモリ64GB、OLED搭載のプレミアムノートパソコン