オリジナル性、音楽性、難易度などゲームの部分は最高。人気ソフトだけ入手難易度も低い
定価 | 7,800円 |
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実勢価格 | 1,000円 |
ジャンル | RPG |
媒体 | スーパーCDロムロム |
発売日 | 1992年3月27日 |
メーカー | ハドソン |
本作品は同類のゲームと比較してストーリー、サウンド、操作性など全ての面で非の打ち所のないお化けソフトである。
何よりもストーリーの奥深さが素晴らしい。
よくあるRPGでは、敵はとにかく「完全悪」で有無を言わさず悪者であり、どこからかあらわれて強大な力をただ人間に振り回すというものが多いが、
本作品では、主人公の一族と敵の一族との対立軸が根底にあり、敵には敵の理があり、ストーリーの中で垣間見せる裏ドラマは泣かせる物もあって単純な完全懲悪になっておらず、正に奥が深いのである。
次にサウンド。CD音源で奏でられる音楽が大変素晴らしい。
本作品の作曲家の一人としてジブリ作品でも有名な久石譲氏が加わっており、聴きやすさの点が秀逸のひとこと。メインテーマはテレビ番組でもBGMとしてよく使用されているのはその証左だろう。
またPSG音源も魅力のある曲が多く思わず立ち止まって聞き入ってしまうほど完成されている。
さらにはゲームバランスも秀逸なんだからすごい。特に自キャラのレベルにある程度関連なく戦術次第で低レベルでもクリアできる反面、レベルを上げても単純な戦術ではいつまでも苦労させられてしまう戦闘のバランスは芸術ものといえよう。
筆者もこの戦闘に魅せられて何回低レベルプレーをしかた数え切れないくらいである。
この天外魔境2は当時のハドソンが(おそらく)社運とその後のCDロムロムの命運をかけていた一大ソフトでキャストもまた豪華絢爛であった。
メインはPCエンジンではおなじみの枡田省治氏、岩崎啓真氏
原作はあらゆるアニメ、ソフトを手がけている広井王子、
音楽には先述の久石譲と
今から考えれば相当バブリーな布陣である。
同じ面子でソフトを作ろうとしたら(おそらく)ファイナルファンタジー真っ青な製作予算になることだろう。
以上のように天外魔境2は、買って損なし、やって損なし、もって損なしのまったく非の打ち所のないゲームとであることがわかってもらえたであろうか?もし、PCエンジン好き、レトロゲーム好きで本作品をやっていない人がいたとしたら
「借金してでも買え!」
と言っておきたい。
今ならPCエンジンを持っていなくてもニンテンドーDSでも遊べるので、まだ未プレイのあなたには是非遊んでもらいたい。
天外魔境2 卍MARU 【PCエンジン】 | ||||
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