ビジュアルシーンは豪華。技術のノウハウが効いている感じ。音楽も非常に良い。天外シリーズは音楽はおしなべて素晴らしい。
風雲カブキ伝 出撃の書―天外魔境 (ワンダーライフスペシャル 月刊PCエンジン特別編集MOOK) | ||||
|
定価 | 7,800円 |
---|---|
実勢価格 | 980円 |
ジャンル | RPG |
媒体 | スーパーCDロムロム |
発売日 | 1993年7月10日 |
メーカー | ハドソン |
天外魔境2のヒットを受け番外編という位置づけで発売された。システムは天外魔境2と同様のオーソドックスなRPGであるが、番外編ならでは(?)でミュージカルの採用、横バトルの採用など意欲的な要素もある作品。
ストーリーは、天外魔境1で敵役だった大門教の総本山であるデーモン教がジパングを攻めてきた。それにカブキが立ち向かいデーモン教をぶったおすというもの。
番外編であるゆえなのか主要キャラで火の一族はカブキのみとなっている。
ゲーム内容は導入部分のジパング編と本編の海外編に分かれている。ジパング編は番外編の色が濃く楽しい仕上がりになっているが海外編はちょっと残念な感じのゲームである。
ジパング編では番外編らしく天外キャラ総出演している。ジライヤ、ツナデ、オロチ丸や、卍丸、極楽、絹が出演している、カブキとの絡みもゆるくて番外編らしい仕上がりになっている。
そのほか嵐山遊園地などのダンジョンもしかけが凝っていたりしてとても楽しめるだろう。
しかしながら、ジパング編が終わりイギリス編に移ってしまうと、一気に並なおもしろさになってしまう。ジパング編では番外編らしくいろいろ(お遊び的イベントなど)楽しめたりできるのだが、イギリス編になってしまうとシナリオもシリアスになっていき、シリーズとの関連性もなくなってしまうためシナリオが進むに連れてどんどんつまらなくなっていってしまう。
それに加えてエンカウント率が高い、ダンジョンやマップのスケールなども前作に比べて格段に落ちている、ストーリーが単調などゲームとしての面白さもこういっては何だが普通のものになっている。中盤あたりまで来てしまうとイベントを単純に黙々とこなしていくふつうのRPGという感じ。
筆者的にはエンカウント率の高さが気に入らない。プレイして本当にストレスなのだ。前作のバランスのよさが失われているところが残念なところである。
ただビジュアルシーンなどは非常にスムーズで前作以上の出来だし音楽も非常に聴かせてくれる素晴らしい楽曲が多くここは天外らしさがある部分だろう。
個人的感想として、前作は60時間というプレイ時間にもかかわらずリプレイしても全く苦にならなかったゲームだが、この作品は楽しいんだけど「プレイは1回で良いかな~?」程度のゲームだった。まあ、200円で買えるのでかってやっておいても損はないといえる。CDケースにしてもいいし(爆)
風雲カブキ伝 出撃の書―天外魔境 (ワンダーライフスペシャル 月刊PCエンジン特別編集MOOK) | ||||
|