どうもChromebookマニアのタケイ(@pcefancom)です。
パソコンを使うときに大事なのが「キーボードの打ちやすさ」。
キーが大きければ打ち間違いもなくなり、あらゆる作業の効率があがります。
そんなキーボードの快適さにこだわったChromebookが
です。
これは14インチ(フルHD、ノングレア)の液晶を搭載したクラムシェルタイプのChromebook。
2021年12月10日に発売される富士通初のコンシューマ向けモデルです。
本記事では「FMV Chromebook WM1/F3」の「特徴」「外観チェック」に触れたあと、実際に触ってみて感じた「良かった点」「改善点」「こんな人におすすめ」なところを紹介していきます!
良かった点
- すべてのキーが打ち間違いしにくい大きさ
- キーボードが斜めになる機構
- 目が疲れないノングレア液晶
- 左右どちらにもついているUSB-A、Cポート
- 14インチにしてはかるい、持ち運びOKな重さ
改善点
- 画面比率が「16:9」より「3:2」がいい
- 電源ボタンの配置は←キー(BackSpace)の上はナシ
- ビジネス向け機能(指紋認証、プライバシーシャッター、etc)の充実を
FMV Chromebook WM1/F3のスペック
CPUは基本がCorei3(第11世代)を搭載、Amazon限定モデルではCeleronモデルも用意されています。
モデル名 | FMV Chromebook WM1/F3 |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i3-1115G4 プロセッサー (最大4.10GHz) インテル Celeron プロセッサー 6305(2コア/2スレッド/1.80GHz) |
メモリ | 4GB[オンボード/交換増設不可](DDR4-3200) |
ディスプレイ | 14型ワイドフルHD LEDバックライト付タッチパネル式 高輝度・広視野角 ノングレア液晶 [1920×1080] |
カメラ | HD Webカメラ内蔵(有効画素数 約92万画素) |
内蔵ストレージ | 64GB(eMMC) |
無線LAN | Wi-Fi6 |
LTE | なし |
インターフェース | ダイレクト・メモリースロット(MicroSDメモリーカード対応) USB3.2(Gen2) Type-C×2 USB3.2(Gen2) Type-A×2 HDMI出力 |
キーボード | JIS配列 |
MILスペック | なし |
生体認証 | なし |
ペン入力 | なし |
本体サイズ | 323.8×216×19.9mm |
バッテリー | 10時間 |
質量(重さ) | 1.29 kg |
自動更新ポリシー | 2029/6 |
価格 | ・富士通WEBマート:79,800円(税込み)※12月15日まで64,800円 ・Amazon Celeronモデル:54,800円(税込み) Corei3モデル:64,800円(税込み) |
FMV Chromebook WM1/F3の特徴
「FMV Chromebook WM1/F3」は、富士通初のコンシューマ向けモデルで、14インチ(フルHD、IPS、ノングレア)の液晶を搭載。クラムシェルスタイルで使うChromebookです。
特徴として特にとがっているのが
- FMVのノウハウが詰まった日本語キーボード
- HDMI、両側USBの充実したインタフェース
を搭載しているところ。
名前の通りWIndowsのFMVシリーズのノウハウが惜しみなく投入されています。
特にこだわりが詰まっているのがキーボード。
キーピッチはフルサイズに近く約19mmを確保。小さくされがちなEnter周りのキーもそのままの大きさとなっています。
ストロークも約1. 7mmとChromebookではトップ。さらに2段階の2段階押下圧、角度のあるキー形状と、これまでのChromebookには見られなかった「快適な日本語入力」にこだわった作りになっています。
FMV Chromebook 14Fは、Windows PCの14型ディスプレイ搭載ノートPCのMHシリーズをベースにしている。
筐体サイズや基本デザインはMHシリーズと同一であり、豊富なインターフェースを採用できたのも、同様に数多くのインターフェースを持つMHシリーズの経験を活かしている。
【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】なぜ富士通ブランドのChromebookが誕生したのか?「FMV Chromebook 14F」の狙いを聞く - PC Watch
また、インターフェースもChromebookの中ではトップの充実度で、
- 左右両側にUSB-C,Aをそれぞれ配置
- HDMIポートも装備
- microSDカードスロットもあり
とまさにフルコースに近い構成になっています。
FMV Chromebook WM1/F3の外観チェック
続けて外観をチェックしていきます。
天板
天板は蒸着箔コーティングがされています。これが中々ナイス。
特別にコーティングされている分、ちょっとだけ高級感はありました。
指紋の後が付きやすいのは気になりましたが、安物感なしでした。
天板の端にはFMVのロゴもあり、ファンには刺さるデザインかと思います。
底面
底面はスピーカーとゴム足という構成。
オーソドックスな作りですね。
つるつるのテーブルでも滑らず使えました。
側面(インターフェース)
FMVのウリだけあって充実しています。
- 左側にHDMIポート
- 左右両方にUSB-A、Cポート
が付いているのは本当に便利。
使いやすさはChromebookの中ではトップですね。
ディスプレイ
貴重なノングレア液晶となっています。
長時間の作業でも眩しくないのがナイスでした。
Chromebookでは貴重です。
画面の比率とサイズはオーソドックス。16:9の14インチのよくあるタイプです。
キーボード
キーボードは富士通のこだわりが一番感じられるところですね。
素晴らしいのが、Enterキー周りのキー配置。
- 右側のキーの大きさも均一
- 上部のキーも大きく撮られている
- Enterキーが大きい
設計となっています。これが非常に打ちやすい。
さすが長年FMV(Windowsパソコン)を作ってきた富士通ならではといったところでしょうか。
Windowsパソコンユーザでも違和感がなく使えると思います。
スピーカー
実際の音は録音できていないので恐縮ですが、音は良かったです。
底面に付いていますが音がこもることもなし。
Chromebookのなかでもクリアな方だと思います。
どれくらいすごいのかわかりませんが、こだわっているだけありました。
FMV Chromebook WM1/F3レビュー 良かった点
それでは本題、FMV Chromebook WM1/F3のレビューです。
まずは「ここが良かった!」と感じたところを紹介します。
実際に使ってみて良かったのは、
- すべてのキーが打ち間違いしにくい大きさ
- キーボードが斜めになる機構
- 目が疲れないノングレア液晶
- 左右どちらにもついているUSB-A、Cポート
- 14インチにしてはかるい、持ち運びOKな重さ
なところですね。この5つは特に気に入りました。
良かった点① すべてのキーが打ち間違いしにくい大きさ
一番良かったのは「キーボード」です。
打ちやすさは歴代のChromebookの中でもトップでした。
配置がまずいいです。何度も繰り返しになりますが、Enterキーとその周りのキーが大きいのはナイス。
打鍵する機会が多いキーでもあるので体感上、打ちやすさ感がすごくありました。
あとキートップも凹形状になっているおかげで、キーが指にはまりやすく、純粋に打ちやすかったです。
FMV Chromebookのキーボード、実際のうち心地 pic.twitter.com/dffyCMnjQn
— タケイマコト (@pcefancom) December 3, 2021
良かった点② キーボードが斜めになる機構
実際に使ってみてわかったのですが、ディスプレイを傾けるとキーボードにも傾斜がつきます。
これがまた打ちやすくていいです。
Windowsパソコンでは採り入れられていますが、Chromebookではまれ。
キートップだけではなく本体全体として打ちやすさが考えられているなと感じました。
良かった点③ 目が疲れないノングレア液晶
液晶のタイプがノングレアなのも気に入りました。
テキスト入力メインだと、画面への映り込みが少ないノングレアタイプのほうが目が疲れません。
キーボード(テキスト入力)に力を入れているFMVには合っているなと感じました。
好みが分かれるところですが
「パソコンの液晶はノングレアが正義」
と考えている方にはハマるかと思います。
良かった点④ 左右どちらにもついているUSB-A、Cポート
もう1つ良かったのが「インターフェース充実度の高さ」ですね。
やはり左右両方にUSB-A,Cポートが付いているのは便利と実感しました。
ポートが片側だけだと、カフェなんかでやっぱり不便です。
電源があってもテーブルの右側だけで「アダプタを繋げようとするとケーブルがテーブルを横断・・・orz」なんてことになりますが、「FMV Chromebook」ならその心配もありません。
また、左右どちらでも有線マウスを繋げられるのは地味に便利です。
良かった点⑤ 14インチにしては軽い、持ち運びOKな重さ
あと良かったのが「大きさに見合わない本体の軽さ」ですね。
14インチにしては軽い印象を受けました。
重量でいえば他メーカーなら1.5kg以上がザラ。そこに「1.29kg」なので不思議と「大きい割に軽い」と感じました。
十分鞄に入れて外に持ち運べる重さかと。
軽量性は「FMV Chromebook」の強みだと思います。
FMV Chromebook WM1/F3レビュー 改善点
最後に改善点です。ここが変わればもっと良くなると感じたところを紹介します。
実際に使って率直に感じたのは
- 画面比率が「16:9」より「3:2」がいい
- 電源ボタンの配置は←キー(BackSpace)の上から変更してほしい
- ビジネス向け機能(指紋認証、プライバシーシャッター、etc)の充実してほしい
をしてほしいといったところです。
改善点① 画面比率が「3:2」がいい
まずはディスプレイの画面比率。「16:9」ではなく「3:2」にして欲しかったです。
「16:9」はタブレットやグレアタイプIPS液晶など、コンテンツ鑑賞にはあうと思います。
しかしノングレアタイプだと逆。用途もテキスト作業がメインになります。
そうなると縦に長い方が、ドキュメント、スプレッドシートを使うにも便利です。
ぜひ次モデルでは液晶を「3:2」にしてほしいですね。
改善点② 電源ボタンの配置は←キー(BackSpace)の上はナシ
電源ボタンの配置は強烈に変えて欲しいところですね。
キーボード全体の出来は素晴らしいのですが、削除キーの上に「電源ボタン」があるのはどうしても理解できません。
これは意図しない電源オフを確実におこします。
ブラインドタッチをしていると、ついつい削除キーの上下左右押しちゃうんですよね。
1回でも押すと強制電源オフなので、それこそWEB会議の時にやらかしたら悲劇極まりません。
せめて電源ボタンは側面に移動、次の機種では、ぜひ改善してほしいです。
改善点③ ビジネス向け機能(指紋認証、プライバシーシャッター、etc)の充実を
最後に改善して欲しい!と感じたのが「ビジネス向け機能」の充実です。
特に「指紋認証」や「インカメラのプライバシーシャッター」は、是非搭載して欲しいなと。
あると便利ですし、セキュリティ制も高まります。
他メーカーのライバル機も6〜8万で買える機種に搭載し始めていますので、ここは改善して欲しいと感じました。
FMV Chromebook WM1/F3 こんな人におすすめ
以上、良かった点と改善点の紹介でした。
「FMV Chromebook WM1/F3」がどんな人にあうか?ですが、
こんな方におすすめ
- ブラウザのテキスト入力が快適にできるサブパソコンがほしい
- 自宅、オフィス用とモバイルパソコンは1台に収めたい
- できる限り長く使いたいので、保証とメーカーサポートは手厚いほうがいい
な方にこそオススメです。
一番は「メインのパソコンは持っている」「ブラウザのテキスト入力が快適にできるサブパソコンがほしい」と考えている方。
キーボードの入力しやすさはピカ一なので、主な使い方が「ブラウザでのテキスト入力」なら確実にフィットするでしょう。
また「自宅、オフィス用とモバイルパソコンは1台に収めたい」と考えている人にもオススメです。
14インチなら自宅、オフィスでも快適ですし、1.29kgなので持ち運びも全然OK。サブパソコンは1台で済ませたい方にピッタリです。
あとは、メーカーサポートを重視する考えの方。
そんな方にもフィットすると思います。
富士通のサポートは手厚く、有料にはなりますが
- 落下や水濡れによる故障も保証(最大5年)
- パソコン出張サービスあり
- バッテリー交換保証あり
と他メーカにはない充実ぶりです。
特にバッテリー交換は富士通だけの対応。
長く使いたい方にはうってつけのサポートといえます。
「買ったからには長く使いたい!!」と考えていたら、FMV Chromebookは、まさしくピッタリなChromebookです。
FMV Chromebook WM1/F3レビューまとめ 「テキスト入力で真価を発揮するChromebook」
以上、FMV Chromebook WM1/F3のレビューでした。
色々書いてきましたが、とにかくキーボードの出来に感心しきりです。
これまでJIS配列のEnterキー周りの形状が好きではなく、ひたすたUS配列モデルを使っていました。
でも「FMV Chromebook WM1/F3」を使ってみて初めて
と思えましたね。
加えて貴重な「ハイエンドなのに液晶がノングレア」ですし。
それこそ「テキスト入力で進化を発揮するChromebook」なのだと感じました。
ぜひ「テキスト入力の快適性にはこだわりたい」と考えていたら、ぜひ手に取ってもらいたいなと思います。
FMV Chromebook WM1/F3が買える場所
ちなみに「FMV Chromebook WM1/F3」が買える場所ですが、執筆時点(2021/12/03)では
の2つ。
買いやすさを選ぶならAmazon、保証もつけるなら富士通がオススメです。
私が買うならまずは「Corei3モデル」を選択しますね。やっぱりCPUの速さは大事。
Celeronモデルは特別Amazon限定で売られていますが、差額は1万円程度。
どうせ買うなら「Corei3」モデルをオススメします。
公式サイト、他ブログレビューはこちら
最後に参考情報です。
「FMV Chromebook」の公式サイト、動画、他の方のレビューをリンクしておきます。
情報収集にお役立てください!
・公式サイト
14型ワイド ノートパソコン(PC)FMV Chromebook 14F, FMV Chromebook WM1/F3:特長 - FMWORLD.NET(個人)
・ブログレビュー(検索順位順、実機レビュー限定)
FMV Chromebook WM1/F3(FMV Chromebook 14F)レビュー:丁寧に作られた日本向けChromebook – こまめブログ
[かぶ] 富士通FMV Chromebook 14Fレビュー。日本語を使う人に向けて作られた、あくまで「私にとってプレミアム」な普段遣いの道具。
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