どうもChromebookマニアのタケイ(@pcefancom)です。
今回は、富士通が2024年2月に発売予定の「FMV Chromebook 11k」の実機レビューをお送りします!
GIGAスクールを想定し、MILスペック+富士通独自の基準で頑丈に作られておりキッズにおすすめのモデルです。
- Made in Japan: 富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が国内で企画・開発
- 2 in 1コンバーチブル設計: 11.6インチのディスプレイを360度回転
- 堅牢性: 机からの落下や鞄の中での圧力、自転車の振動など、様々な状況を想定した設計
- 使いやすいキーボード: キーボードマイスターが監修し、打鍵感に優れた日本語配列キーボードを採用
- 長時間バッテリー: MediaTek Kompanio 520プロセッサを採用、14時間のバッテリー時間を実現
レビューにあたって、貸出を受けていますが、評価には影響しません
一週間お借りして使ってみて感じたの口コミレビューとなります。
特徴とスペック
「FMV Chromebook 11k」はコンバーチブル型、11.6インチなChromebookです。
エントリークラスのモデルで、
- CPUがMediaTek520
- メモリは4GB
- ストレージ32GB
のスペックを採用。
性能面では2024年モデルの中でも最もローエンドな構成になっています。
代わりに堅牢性はハイエンドモデル以上に高くなっており、机の高さを想定した落下試験、持ち運び時の鞄の中を想定した全面加圧・一点加圧、自転車振動試験など、様々な環境を想定した当社独自の試験を実施済み。
普段使いでも落としにくい配慮として、持ちやすく滑りにくい形状とテクスチャーを採用と、ハードウェア的には豪華な作りになっているモデルです。
FMV Chromebook 11K | |
---|---|
基本 OS | ChromeOS™ |
CPU | MediaTek Kompanio 520 |
メインメモリ | 4GB |
ストレージ | フラッシュメモリ(eMMC) 約 32GB |
ディスプレイ | 11.6 型 1366 × 768 ドット |
タッチパネル | 静電容量方式タッチパネル |
タッチペン | アクティブペン(本体収納可能) |
無線 LAN | Wi-Fi 6(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax 準拠) |
無線 WAN | - |
Web カメラ | フロント: 約 92 万画素 / リア: 約 500 万画素 |
インターフェース | Type-C: USB3.2(Gen1) × 1 Power Delivery 対応 Type-A: USB3.2(Gen1) × 1 HDMI 出力端子 × 1 ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子 |
AC アダプタ | USB Type-C AC アダプタ |
バッテリ駆動時間 | 約 14 時間(予定) ※2 |
外形寸法(幅 × 奥行 × 高さ) | 286 × 202 × 19.9mm |
本体質量 | 約 1.19kg |
実際に使ってわかったメリット・デメリットを紹介します。
メリット|ハードウェアの作りは素晴らしい
実際に一週間使ってみて良かった点(メリット)を紹介します。
印象に残った順です。
メリット(1)|レイアウトがFMV基準で打ちやすい
FMV Chromebook 11k一番の強みと感じたのがキーボードのレイアウトですね。
JIS配列としては文句を言ったらバチが当たるレベルに素晴らしかったです。
前モデル(FMV Chromebook)からのレイアウトが受け継がれていて、
- Enterキー周りのサイズが大きい
- 矢印キーが一弾下がって逆T字方で打ちやすい
- スペースキーが長すぎない
など、昔ながらの配列で快適にキータイピングを行えました。
最近のAcer、ASUS、Lenovo機はグローバルで金型を用意、各国のレイアウトに当てはめるスタイルなので、どうしてもEnterキー周りが窮屈になってしまいます。
この辺、日本向けにしっかり作られているのはメリットだと思います。
FMV Chromebook 11k
キーボードのたわみは一切なし!
キートップ、タッチパッドがざらざらしているのも滑らなくていい。細かいところに気が利いている感じです。
キーストロークも深め。 pic.twitter.com/OUV99laRKJ— タケイマコト (@pcefancom) November 3, 2024
メリット(2)|頑丈!角はゴムで保護されているので、落としても安心
また、ハードウェアも頑丈なのが素晴らしいです。
自転車のかごに入れて走ってチェックまでしているのはさすが富士通!
触ってみただけで頑丈にボディが作られているなと実感しました。
天板と底面は、ラバー加工されていてザラザラ感もあり滑りにくく、手から落ちる心配はありませんでした。
また落ちたときに床に直撃しやすい縁は、厚めにラバー加工されていて安心感がありました。
キーボードも沈み込むフォルムなのでキートップがポロッと取れる心配もありません。
堅牢性の面では一番工夫を感じられましたね。
ラフに扱っても安心できる頑丈さはメリットです。
メリット(3)|軽い!11.6インチでは最軽量(1.14kg)
本体を持ったときに驚いたのが「軽さ」です。
これまで11.6インチのChrmebookでは1.3〜1.4kg台のモデルばかりでした。
そういったモデルばかり触っていたので、FMV Chromebook 11kを持った瞬間
「軽い!!!」
と感じました。
0.2kgは数字で見るとそんなに大きな差ではないですが、片手で持ってみると結構違いを感じます。
同じバッテリーサイズならMediaTekを採用するとIntel製よりも長い時間稼働できます。
そこで長さを求めるのではなく、稼働時間を一緒にしてバッテリーサイズを下げるのはいい判断だと思いました。
子どもが持っても無理のない重さなのはメリットです。
メリット(4)|タブも10枚以内ならサクサク動く
ブラウザで開くタブが10枚以内なら十分サクサク動くのもよかったですね。
メモリ4GBと聴くと、心もとない気がしますが、少数のタブでブラウジングをするだけなら全然問題なし!
快適な動作を実感しました。
※タブ10枚以上ひらくとさすがにもっさりしてきて、画面が一瞬固まることもありますが。
こまめにタブを閉じておけば快適に使えると思います。
メリット(5)|ペンを本体に内蔵できる
FMV Chromebook 11kはペンにも対応しています。
USI 2.0に対応しているので、古いペンでも手書きが可能です、。
良かったのが本体にペンを収納できることですね。
本体の右恥に収納できて、自動で充電も可能。
パソコンの画面でもペンを使う方には便利な作りになっていると思います。
デメリット(注意点)|スペックが抑えられているところもある
実際に使ってみての注意点も紹介します。
以下の点には注意してください。
注意点(1)|USB-Cが左側に1ポートのみ
ほかのChromebookにあって、FMV Chromebook 11kに備わっていないのが、右側のUSB-Cポートです。
インターフェースは
- Type-C: USB3.2(Gen1) × 1 Power Delivery 対応
- Type-A: USB3.2(Gen1) × 1
- HDMI 出力端子 × 1
- ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子
となっています。
Chromebookだと両側についているのが多いですが、FMV Chromebook 11kに限っては左側のみなところには注意してください。
注意点(2)|Android、Linuxはストレージ容量的にきつい
Chromebookはブラウザだけではなくて、Androidアプリ、Linuxアプリも使えるのが魅力の一つですが、本格的な利用にはそもそもの容量がきつくて、事実上使えない点には注意してください。
Android、Linuxを入れていない状態でも残りが10GBほどなので、最低でも10GB使うLinuxを入れるとそれだけでいっぱいになる可能性がありますし、Androidも大物アプリを入れると10個くらいで容量的に限界になってしまいます。
機能としては対応していますがストレージがきついです。
- Android、Linuxは快適に使えたらラッキー
- あくまでメインはブラウジング
と考えておきましょう。
注意点(3)|価格が未定なので、買いかどうかは価格次第
あと執筆時点では公開されていない「価格」も注意ですね。
1月には判明していると思いますが、買いかどうかは価格次第です。
ちなみに同じようなスペックの他メーカの価格は以下のとおり。
- マウスのChromebook=Intel N100、メモリ8GB、69,850円
- HP Fortis Flip G1m 11 Chromebook=MediaTek520、メモリ4GB、65,980円
この価格を見る限り、64,800円とかそのくらいなのかなと思います。
7万円を超えてくるとChromebook Plus我見えてくるので、この価格バランスがどうなるのかは注意が必要です。
まとめ|ブラウジング専門PC、子供用、大人でもモバイル、サブPCとしておすすめ
使い方としては、ブラウジング専門のパソコンとして使うのがおすすめです。
MediaTek520は、性能の割にさくさくChromeブラウザが動くのでブラウジングなら快適です。
メモリが4GBなのでたくさんのタブを開くのは少しきついかもしれませんが、5枚程度であれば全然問題ありません。
GIGAスクールを想定し、MILスペック+富士通独自の基準で頑丈に作られているので、なによりキッズパソコンとしておすすめできます。
学校と同じようなスペック、操作感で使えてしかも頑丈です。
親としても安心して使わせられるのではないでしょうか。
※1.1kgと軽いのもナイスですね。
大人にもモバイル用途や、サブパソコンとしても活用できると思います。
ちょっと落としたくらいでは壊れませんし、モバイルでするようなブラウザ作業なら必要十分です。
発売は年明けとまだちょっと先ですが、富士通のWEBMARTで発売が決定しています。
個人で買える11.6インチとしては最軽量モデルですので、ぜひ12月になったらチェックしてみてください!
発売は富士通の直販サイト「WEB MART」で行われる予定です。