どうもパソコン大好きなタケイ(@pcefancom)です。
Windowsの新しいCopilot + PCのレビューをお送りします!
4日にASUSから新しいCopilot + PCが発表された、
という14インチで980グラムな超軽量なCopilot + PCです。
- SoCにSnapdragon® X X1-26-100 プロセッサーを搭載
- Qualcomm® Hexagon™ NPUは45TOPS 超え
- 14インチサイズで980グラムと超軽量を実現
発売にあたって、二週間みっちりと使ってみました。
実際に使って良かった点(メリット)、ここは改善点と思った点を体感ベースでレビューします!
購入の参考にどうぞ!
製品はお借りしていますが、評価には影響しません
ASUS Zenbook SORAとは
- SoCにSnapdragon® X X1-26-100 プロセッサーを搭載
- Qualcomm® Hexagon™ NPUは45TOPS 超え
- 14インチサイズで980グラムと超軽量を実現
「ASUS Zenbook SORA UX3407」は、2025年1月にCESで発表されたCopilot+ PC準拠の14型ノートPCの日本向けに設計されたモデルです。
Snapdragon X Elite/Plusプロセッサを搭載し、最大12コアCPUと45TOPSのNPU性能を実現。
メモリはLPDDR5X規格の16GB/32GBをオンボード搭載し、1TB PCIe 4.0 SSDとの組み合わせで高速処理を可能にしています。
最大の特長は0.9kg~0.98kgの超軽量ボディで、14型ノートPCとして世界最軽量を達成。
この軽量化を支えるのがASUS独自開発の「セラルミナム」素材で、アルミニウムの軽さとセラミックの耐久性を融合したハイブリッド構造が特徴です。
セラルミナム採用により重量は30%オフを実現しました。
表面処理にはダイヤモンドカット加工を施し、ザブリスキーベージュ/アイスランドグレーの2色展開で高級感あるデザインを実現しています。
日本を意識したカラーリングになっています。
詳細なスペックは以下のようになっています。
製品仕様 | |
---|---|
製品名 | UX3407QA |
本体カラー | ザブリスキーベージュ、アイスランドグレー |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Snapdragon® X X1-26-100 プロセッサー (最大2.97GHz、8コア)、Qualcomm® Hexagon™ NPU 45TOPS |
メインメモリ | 16GB (LPDDR5X-8448、オンボード) |
ディスプレイ | 14.0型ワイドTFTカラー液晶 (ノングレア、1,920×1,200ドット、60Hz、水平170°/垂直170°) |
グラフィックス | Qualcomm® Adreno™ GPU (CPU内蔵、メインメモリと共有) |
外部ディスプレイ出力 | 最大5,120×2,880ドット |
記憶装置 | 512GB SSD (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) |
サウンド | ステレオスピーカー内蔵 (1W×2)、アレイマイク内蔵 |
Webカメラ | 207万画素 赤外線 (IR) カメラ内蔵 (Windows Hello顔認証対応) |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) |
Bluetooth® | Bluetooth® 5.3 |
キーボード | 84キー日本語キーボード (イルミネートキーボード、JIS配列) |
ポインティングデバイス | マルチタッチ・タッチパッド |
インターフェース | HDMI×1、Type-C×2 (USB4/Power Delivery対応)、USB3.2 (Type-A/Gen2) ×1、ヘッドホン/ヘッドセット・コンボジャック×1 |
電源 | Type-C/65W ACアダプター (20V/3.25A) またはリチウムポリマーバッテリー (3セル/48Wh) |
バッテリー駆動時間 | 約16.2時間 (動画再生時) / 約20.7時間 (アイドル時) / 約23時間 |
バッテリー充電時間 | 約1.8時間 |
消費電力 | 最大約65W |
エネルギー消費効率 | 12区分 12.6kWh/年 (AAA) |
サイズ | 幅310.7mm×奥行き213.9mm×高さ13.4~15.9mm |
質量 | 約899g、980グラム |
保証期間 | 本体:12ヶ月 (インターナショナル保証+ASUSのあんしん保証)、バッテリーおよびACアダプター:12ヶ月 |
ビジネス統合アプリ | Microsoft 365 Basic (1年間使用権) + Office Home & Business 2024 (デジタルアタッチ版) |
Xbox Game Pass | PC Game Pass (3ヶ月利用権) |
主な付属品 | ASUS 65W USB Type-C アダプター、USB Type-C to Type-C ケーブル、製品マニュアル、製品保証書 |
14インチなのに1kg以下、最大23時間持つ長時間バッテリーを実現しているのがすごいですね。
モバイルパソコンとして尖った仕上がりになったなと思えるスペックです。
実際に使ってみて感じた良かった点(メリット)・改善点(デメリット)を紹介します!
使って感じたメリット
ココがおすすめ
- 14インチとは思えない軽さ!カバンに入れても全く苦にならない!
- 指1本でディスプレイ開閉可能!作業が始めやすい
- バッテリー持ち良し!Intel機より体感2倍はもつ
- 画面がきれい!作業していて気持ちがいい
- ブラウジングがとにかく快適!
- 動画編集ソフトも実用レベル!10分の動画エクスポートが3分
- キーボードも打ちやすい!ペチペチ系が好きな人にはあり!
(1)14インチとは思えない軽さ!カバンに入れても全く苦にならない!
使って見て一番良かったところは、何と言ってもこのモデルの売りである軽さです。
手に持った瞬間、思わずこれはモックなんじゃないかと思うほど軽く感じました。
13インチなら1kg以下というパソコンはそれなりにありますが。
14インチしかもアスペクト比が16対10のパソコンでというのは、なかなかこれまでなかったのです。
そのため余計に軽さを感じました。
片手で簡単に持ち上げられるし、持ち運ぶ時も苦になりません。
普段14インチで1.4kgあたりのパソコンを使っているMacBook Airなどを使っている方が触ってみたら、本当に中身が入っていないんじゃないかと思うくらい軽く感じられるでしょう。
片手で軽々持ち運べられるので、鞄に入れるのが全く苦にならないというこの軽さというのが、この製品の一番良いところだと思います。
いかは実際にパソコンをリュックに13インチまでのパソコンが入るメーカーのパソコンバッグに入れて、マクドナルドで入れてみたところです。
本体自体が薄いので、背中があまりないカバンでも入るため、非常に持ち運びが便利で使いやすいと感じました。モバイルPCの持ち運びのしやすさを重視する方にとっては、この軽く薄いことだけでも十分な購入理由になるのではないでしょうか。
(2)指1本でディスプレイ開閉可能!作業が始めやすい
個人的には、ノートパソコン、特に持ち運びをするモデルでは、ディスプレイの開きやすさを重視しています。
閉じた状態でディスプレイを開くとき、親指1本でも開けるのか、それともキーボード側も手で押さえなければいけないのか。この点は、使い始める快適さに大きく関係するため、注意して比較検討しています。
実際にSORAはこの点が優れていて、親指1つでディスプレイを開けられるようにバランスが設計されていました。
最初にもったときはすごく軽かったので
「バランス的にどうかな?」
と思っていたのですが杞憂に終わりました。
間違いなくキーボードとディスプレイの重量感のバランスも非常に優れていますね。
サッと出して片手でディスプレイを開けられるのは、この作業への入りやすさという面でも、すごくメリットになると思います。
EasyLiftヒンジ搭載は伊達ではありませんでした。
(3)バッテリー持ち良し!Intel機より体感2倍はもつ
バッテリー持ちもすごく使っててよく感じました。
さすがSnapDragonだけあってバッテリー消費が多分低電力のためにもう少し持つ設計になっていると思います。
WindowsのIntel、14インチのCopilot + PCだと大体体感で10時間持つか持たないかというくらいなのですが、このモデルはアダプターなしでも確実に10時間以上、ずっと動画を見ていてもそれくらいは持ちました。
スペック上は最大23時間、動画を流し続けている間は16時間となっていますが、Intelに比べると確実に持つ印象です。
確かにこのスペック表までの時間までは持ちませんが、おおよそ2/3くらいの時間、半分から2/3以上の時間は持つかなという感じ。
Intelと比べると体感で2倍は持つといった感じでした。
実際にASUSからもアダプタ未接続時でも安定したパフォーマンスを実現、とありましたが実際、そのとおりと実感しています。
このバッテリー持ちの良さは確実にSORAのメリットと言えますね。
(4)画面がきれい!作業していて気持ちがいい
そして、画面がきれいなのもメリットです。
多少のグレア感があり、このように映り込みはありますが、発色がとても良いので使っていて全く不快に感じることはありませんでした。
料理の写真を見たり、作業をしていても気持ち良かったです。
上位モデルなら有機ELなので、ディスプレイ性能という面で何か不満を感じることはないと思います。
(5)ブラウジングがとにかく快適!
体感上の話にはなりますが、ブラウジングがとにかく快適でした。
Snapdragonのエリートの性能が良いのでしょうか。
Chromeでブラウジングをしていても描画がスムーズでしたし、タブをたくさん開いてもどこかで動作がもたつくことはありませんでした。
実際のCinebenchでのベンチマーク結果は、
- マルチコアが807
- シングルコアは105
というポイントになりました。
M1 Appleで言ったらM1に近いスペックが出ている感じです。
これがどれぐらいスピーディーなのかというはちょっとまあ分からないところなので参考ではありますが、実際に使って少なくともインテルの同じようなスペックのパソコンよりも快適に感じられたのは事実です。非常にCPUの出来の良さが関係しているのかなと思いました。
これ、ブラウジングをメインに考えている方にとっては、必要かつ十分な性能を持ったパソコンといえると思います。。
(6)動画編集ソフトも実用レベル!10分の動画エクスポートが3分
また、動画編集も実用レベルだったのも良かったです。
動画編集がどれぐらいできるのかっていうところは未知数でしたが快適に使えました。
実際にFilmora14(フィモーラ)を使って4Kの動画編集をしてみましたが、特に何か動作でもたつくこともなく、スクロールバーを移動してもリアルタイムについてきてくれて快適。
満足な編集ができました。
さらに10分ぐらいの動画をフルHDで書き出してみたところ、大体4分ぐらいで完了。さすがにもCPUは100%から80%の間で張り付きましたが、メモリは32GBあるおかげでいっぱいにならず、余裕を持って動作してくれました。
あまり動画編集に関しては期待していなかった分、モバイルでも動画編集が実用的なのが素晴らしかったですね。
※タイムラインを5つや6つを並べるような動作だとまた話は違ってくるかもしれませんが。
タイムラインを1つ、音声トラックを2つとかそれくらいであれば、快適に使えるのは素晴らしいと思います。
ArmなWindowsでFilmora 14で編集。
シークもリアルタイムでいい感じ。
フィモーラは快適だった。10分のフルHDも3分足らずで変換。
ただ、台湾の九ふんを歩いているだけの映像。 pic.twitter.com/dZUG4v4R1l
— タケイマコト (@pcefancom) January 18, 2025
(7)キーボードも打ちやすい!ペチペチ系が好きな人にはあり!
キーボードが打ちやすかったのも良かったです。
キーボードの金型がグローバル基準のものなので、¥キーがバックスペースキーと繋がっているようなレイアウトになっていますが、比較的サイズが大きく、打ちにくくはありませんでした。
ちなみに以下が前機種の¥キーです。
キーストロークも浅めですが、逆にペチペチ系のキーボードが好きな人にとっては、すごく打ちやすいと思います。
実際に叩いてみても、たわみもなかった出牛、非常に打ちやすい種類のキーボードでしたね。
キーボードの打ち心地を重視する方にとっては、かなりキーボードはメリットになるのかなと思います。
以下が実際にキータイプしてみたところ。
個人的には好みでした。
使って感じた改善点
ココに注意
- SDカードスロットがついていない
- 3Dバリバリのゲームは快適に動かない
- Google日本語入力、ATOKには対応していない
(1)SDカードスロットがついていない
次改善点としては、インターフェースにmicro SDカードもしくはSDカードスロットがついていなかったのが残念でした。
モバイルパソコンだと、外出先で撮った写真やSDカードに保存したデータを、読み書きしたい場面は多いと思います。
しかしながら、こちらのモデルではmicro SDカード、SDカード共にないので、読み込む場合にハブなどが必要になります。
性能的には画像編集も快適ですし、映像編集もいけるくらいなので、是非外出先で手軽に映像や画像編集する時に、SDカードスロットがついていれば良かったかなと思います。
(2)3Dバリバリのゲームは快適に動かない
映像編集は結構快適にできますが、グラフィックボードにNVIDIAのGeForce Nowなどを積んでいないため、どうしても重いゲーム(モンスタハンターやバルダーズゲート3など)は動作が快適ではありませんでした。
実際にインストールしても、コマ落ちやフリーズが頻発し、操作がシビアなものは少し辛い状況でした。
リッチなゲームは動かないので注意しておいた方がいいでしょう。
実際にファイナルファンタジーでベンチマークを取ったところ、
- 標準画質で重い
- 高画質では動作困難
という判定になりました。
ゲームをやりたい場合にはROGシリーズの購入を健闘しましょう。
(3)Google日本語入力、ATOKには対応していない
最後の注意点はこのモデルというよりARM版Windows全体の課題ですが、未だにGoogle日本語、ATOKでの日本語入力に対応していないことにも注意が必要です。
使えるのはMicrosoft IMEのみ。
試しにGoogle日本語入力をインストールしてみましたが、2025年2月時点では日本語入力が動作しませんでした。
日本語入力はMicrosoft IME以外のみ
この点が妥協できない場合には、IntelやAMDのCPUを搭載したCopilot + PCを選ぶようにしましょう。
ASUS Zenbook SORAを買うべきユーザ
以上、実際に使ってみて感じたメリットとデメリットでした。その辺りを踏まえ、SORAは以下のようなユーザーにおすすめと言えます。
こんな方におすすめ
- 14インチで気軽に持ち運べる軽いパソコンが欲しい
- 作業はオフィス、ブラウザがメイン、ゲームはしない
- 日本語入力はMicrosoft IMEで構わない
(1)14インチで気軽に持ち運べる軽いパソコンが欲しい
14インチで気軽に持ち運べる軽いパソコンがほしい、持ち運ぶ機会が多い方に向いています。
このモデルの特徴は何と言っても携帯性です。14インチでありながら1kgを切るのが強みです。
実際に持ってみると、とても軽く、カバンの収まりも良いので、持ち運びメインで使う方にこそ最適です。
(2)作業はオフィス、ブラウザがメイン、ゲームはしない
ノートパソコンでやる作業がほとんどオフィスソフトやChromeブラウザなどを使ったブラウザ作業がメインで、ゲームはあまりしないという方におすすめです。
Microsoft Officeやブラウジング作業は、必要十分な性能を持っているので、これらの作業がメインの方であれば、このモデルは十分に満足できると思います。
ただし、基本的に事務作業向けのスペックなので、ゲーム性能やグラフィック性能を重視するなら、ProArtやROGシリーズを選ぶべきです。
(3)日本語入力はMicrosoft IMEで構わない
注意点でも書きましたが、日本語入力は、もうMicrosoft IMEで維持でも構わないという方におすすめです。
パソコンで日本語入力する時はATOKだったりGoogle日本語入力が命という方にとっては、確実に不満が出てしまうところだと思います。ここはもう、どう頑張ってもMicrosoftとあれアプリベンダーが対応しない限りは、使えませんので、そういった方に向きません。
逆に、もう日本語入力を普段からMicrosoft IMEで利用している方であれば、もうそこは必要十分。
コストパフォーマンスは跳ね上がります。
日本語入力にこのあたり問題ないという方にとってもおすすめです。
ASUS Zenbook SORAレビューまとめ|超軽量、超コスパ!Copilot+PC対応16万円からは安い!
以上、ASUS Zenbook SORAのレビューまとめでした。
実際に今回、2週間使わせてもらったのですが、本当に画面が大きく綺麗で、それでいて超軽量というところがとても印象深かったです。
1kg以下という超軽量でCopilot + PCとして使えるというのは非常に素晴らしいです。
最高モデルであればメモリ32GBも積んでいてローカルで動画編集も全然問題ありません。
そなそんなパソコンが最低16万円からかかると言うのは、本当にASUSさんは頑張ったなと思いました。
間違いなくコスパモンスターです。
軽くて超軽量の、コパイロットプラスPCをリーズナブルに欲しいという方は、是非このモデルをチェックしてみてください!
ASUS Zenbook SORA
ハンズオンダイジェスト
薄さと軽さが印象的でした!親指一つで開けられるの本当にポイント高いです!#ASUS#Zenbook pic.twitter.com/uLj1JK3ZM7
— タケイマコト (@pcefancom) February 4, 2025
ASUS Zenbook SORAを買う方法
最後にASUS Zenbook SORAを買う方法を紹介します。
まずは価格構成からですが、下は17万円で最高スペックは24万円となっています。
ASUSストアの直販、Amazon、量販店で購入できます。
選び方としては
- ASUSストア|豊富な選択肢、保証重視で選びたい
- Amazon|納期優先で購入したい
- 量販店|キータッチなどしっかり確かめて
とすることをおすすめします。
ベースはASUSストアで納期や体感を優先するのなら、Amazon、量販店でもいいと思います。