Chromebook Chromebook選び方・買い方

[2022年版]Chromebookでペン入力 「方式(種類)」と「対応モデル」を紹介

2019年12月17日

どうもChromebookマニアのタケイ(@pcefancom)です。

iPadやWindowsと同じようにChromebookも「ペン入力」に対応しています。

ただ注意なのが方式が3つに分かれていること。
それぞれ互換性もないため買うときにチェックが必要です。

この記事では、Chromebookに対応している

  • タッチペンの「方式(種類)」
  • 「対応モデル」

を紹介します。

記事のポイント

  • Chromebookでのペンの方式について
  • 方式(「USI」「EMR」「AES」)ごとの特徴
  • 対応ペンの紹介
  • 対応しているChromebookの紹介

ペンの方式は「USI」「EMR」「AES」の3つ

それではペン入力の種類と特徴についてみていきましょう。

ペン入力の方式は3つに分かれています。

ペン入力の方式

  • USI方式(Universal Stylus Initiative)
  • EMR方式
  • AES方式(アクティブ静電結合方式(アクティブES))

手持ちのスタイラス比較。
ステッドラーEMR
ApplePencil
PixelbookPen AES
HP Stylus USI
Fujitsu QUADERNO
Galaxycheomebook Sペン EMR
書いてて1番リアルなのはステッドラー。

タケイ
それぞれ紹介していきましょう。

(1)USI方式((Universal Stylus Initiative))

2020年以降のChromebookで採用されている方式です。

USI(Universal Stylus Initiative)は、HPほか数社が共同で開発されました。

まさに「 Chromebook」のための手書きペンです。

4096段階の筆圧感知や傾き検知等の機能を備えており、2019年に発売された「HP Chromebook x360 12b」を皮切りに続々と採用されています。

手に持ったところ。EMRペンと同じような大きさ

2022年時点で、Chromebookでペン対応といったら「USI方式」になっています。

USI方式のメリット・デメリット

USI方式のメリット・デメリットは以下のとおり。

メリット

  • 手書きの筆圧検知、追従性が高い
  • パームリジェクションが効く

デメリット

  • 本体とペンに相性問題がある

USI方式のメリットAESと同じく手書き精度が高いことです。

実際にApplePencilと同じくらいの精度で使えます。
筆圧検知、パームリジェンクションの精度が高いのもメリットです。

注意なのはバージョンが「1.0」「2.0」と分かれていること。
本体にUSIの対応バージョンが記されており、対応しているバージョンのペンでしか手書きが出来ません。

例えば「IdeaPad Duet Chromebook」ですが、「 USI Ver1」にしか対応していません。

ペンがVer2だと使えませんので、注意してください。

販売中のUSIペン

利用するUSIペンは基本的に本体付属のモノをおすすめしますが、サードパーティ製を買うなら「エレコム」製にしておきましょう。

価格も安くAmazonで購入できます。
対応モデルも多いので、まずがこちらがオススメです。

他にもメーカー直販品もありますが、こちらは同じメーカのChromebookを使っているときにしておいた方が良いです。

Lenovoも出ていますが、バージョンが2つになっていることに注意してください。

EMR方式とは

Chromebookで2020年まで一番普及している方式した。
2022年以降で採用しているモデルは無くなりました。

「EMR」はワコムが特許を取得した電磁誘導方式で「Chromebook」以外にもスマホ(Galaxy Note)などで多く使われています。
2022年末にAmazonが発売した「Kindle Scribe」も同じですね。

ガジェット全体ではまだまだ需要のある方式です。

コンパクトでバッテリーいらず。

EMR方式のメリット・デメリット

EMR方式のメリット・デメリットは以下の通り。

メリット

  • 汎用性が高い
  • 充電の必要がない

デメリット

  • 手書きの精度はアプリ次第

一番のメリットは汎用性が高いことです。

Acer、ASUS、Lenovoと多くのメーカで採用されており、使いまわしもOKです。
また電源がいらないので、バッテリーを気にする必要がありません。

ただ、デメリットとしては手書きの精度がアプリと端末次第なところです。
アプリによっては手のひらを付くと線が入ったりしてしまいます。
精度を求めるなら、AESかUSI形式がいいでしょう。

販売中のEMR方式のペン

こちらはサードパーティー製品が多いです。有名なのがステッドラーとワコムです。

Hi−Uniは2020年に発売となったモノ。EMR方式はデザインが凝ったのが多いですね。

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AES方式(アクティブ静電結合方式(アクティブES))とは

「Pixelbook」「PixelSlate」「HP Chromebook x2」で採用されている方式でした。

アクティブ静電結合方式(アクティブES)と呼ばれています。

ワコムが開発した静電容量ペン結合テクノロジーで、筆圧レベルの検知が可能、正確な手書き入力を実現。
また、パームリジェクションテクノロジーにより、タブレットの表面に手で触れても誤入力が生じないようになっています。

USIにとって変わられた形になっており、2020年以降のモデルでは採用されていません。

「Pixelbook」「PixelSlate」「HP Chromebook x2」専用と考えておけば大丈夫です。

パームリジェンクションの効きが高精度

タケイ

汎用性が高いのは「EMR方式」。たくさんのモデルが出ています。「USI」対応機種も増加。これからは「EMR」「USI」の2択となるでしょう。

AES方式のメリット・デメリット

AES方式のメリット・デメリットは以下の通り。

メリット

  • 手書きの精度が高い
  • パームリジェクションの精度も高い

デメリット

  • 汎用性が低い
  • 充電が必要

一番のメリットは「手書き精度が高いこと」です。

Pixelbook用に作られているので、それこそApplePencilと同じくらいの精度で使えます。

パームリジェクションの精度も同様です。

デメリットは

「汎用性の低さ」

「充電が必要」

なことです。

基本、使い回しができません。「Pixelbook」「Pixel Slate」は共用できますが、「HP Chromebook x2」は別。
必ず、充電が必要になるので人によっては使いづらさを感じるかもしれません。

タケイ

個人的にオススメなのは「EMR」。汎用性が高いので最初に試すのにオススメです。

「EMR」「AES」「USI」ペンのメリット・デメリットまとめ

それぞれのまとめです。

これから買うなら「USI」方式がオススメです。
2021年以降のモデルはすべて「USI」になっているので必然的にUSIになってしまいますが。

次におすすめなのが「EMR」ですね。
こちらはなんといってもバッテリーいらずなのが便利。
Chromebook用だけではなく、タブレット、Kindle、クアデルノで使えるのも魅力です。

「AES」は忘れていいと思います。実質、ディスコンとなっています。

  USI EMR AES
汎用性
2019年以降のモデルに対応


Acer、ASUS、Lenovo機で利用可能
Galaxyシリーズと共用もOK

Pixelbook、Slate、HP Chromebook x2で利用可
バッテリー
Type-Cで充電。
満充電で3週間使用可能

電源不要。

電池式。単6電池が必要。
持ちも2週間
手書きの機能
パームリジェンクション
筆圧検知あり

アプリと端末の性能次第。

パームリジェンクション
筆圧検知あり
コンパクトさ
本体にマグネット吸着。
EMR形式よりは大きい

コンパクト。本体収納可能。

本体と別収納。
大きさも一番
価格
10,000円前後


2,000円程度
STAEDTLERなどサードパーティあり

10,000円前後
購入には並行輸入が必要

ペン入力対応 Chromebook一覧

最後に手書きに対応しているChromebookをいくつか紹介していきます。

「USI方式」対応のChromebook

「USI方式」対応のChromebookの一覧です。

モデル数はASUSが一番多いですね。
ペンも基本的にはセットとなっています。

Chromebookでペン対応を買うなら、ASUSが一番楽かもしれません。

メーカー モデル名 本体とのセット
Acer Acer Chromebook Spin 514
(CP514-2H CP514-1H、CP514-1HH、CP514-2H、CP514-1W、CP514-1W)
別売り
Acer Chromebook Spin713
(CP713-2W、CP713-3W)
別売り
ASUS Chromebook Flip C436FA 本体に付属
ASUS Chromebook Detachable CZ1 本体に付属
ASUS Chromebook Flip CM3 本体に付属
ASUS Chromebook Detachable CM3 本体に付属
ASUS Chromebook Flip CX3 本体に付属
ASUS Chromebook Flip CX5 (CX5400) 本体に付属
ASUS Chromebook Flip CX5 (CX5500) 本体に付属
ASUS Chromebook Flip C536 本体に付属
ASUS Chromebook Flip CM5 本体に付属
HP Chromebook x2 別売り
HP Chromebook x2 11c 別売り
HP Chromebook x360 11 G4 EE 別売り
HP Chromebook x360 12b 別売り
HP HP Elite c1030 Chromebook / HP Chromebook x360 13c 別売り
HP Chromebook x360 14b 別売り
HP Chromebook x360 14c 別売り
Lenovo IdeaPad Duet Chromebook 別売り
Lenovo IdeaPad Duet 370 Chromebook 本体に付属
Lenovo IdeaPad Duet 5 Chromebook 本体に付属
Lenovo IdeaPad Flex550i Chromebook 本体に付属
Lenovo 10eタブレット 本体に付属
Lenovo ThinkPad C13 Yoga Gen 1
本体に付属
Lenovo 300e Chromebook Gen 3 本体に付属
Lenovo 500e Chromebook Gen 3 本体に付属

買うならエレコム製が安くてオススメです。

手っ取り早く使いたかったら、本体にペンがセットになっているモデルの購入もオススメです。

Lenovo IdeaPad Flex550i Chromebook 13.3型

「EMR方式」対応のChromebook

「EMR方式」対応のChromebookの一覧です。

メーカー モデル名 本体とのセット
Acer Chromebook Tab 10 (D651N-F14M) 本体に付属
Acer Chromebook Spin 11 (R751TN-N14N) 本体に付属
Acer Acer Chromebook Spin 511 (R752TN-N14N) 本体に付属
Acer Acer Chromebook Spin 511 (R752TN-G2) 本体に付属
Acer Chromebook Spin 13 本体に付属
ASUS Chromebook Flip C213 本体に付属
ASUS Chromebook Flip C214 本体に付属
Dell New Chromebook 5190 2-in-1 本体に付属
Dell Inspiron Chromebook 14 2-in-1 (7486) 本体に付属
HP Chromebook x360 11 G2 EE 本体に付属
HP Chromebook x360 11 G3 EE 本体に付属
Lenovo Lenovo 500e Chromebook 本体に付属
Lenovo Lenovo 500e Chromebook (Year 2019 model) 本体に付属
Samsung Chromebook Plus V2 本体に付属
Samsung Chromebook Plus 本体に付属
Samsung Chromebook Pro 本体に付属
Samsung Galaxy Chromebook 本体に付属

EME方式の良いところは使いまわしできるところ。

スマホ、タブレット、Chromebookで同じペンが使えます。

単体でオススメなのが「Hi-Uni」「ステッドラー」のペンですね。

本物の鉛筆のような感触で使えます。

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ステッドラー(STAEDTLER)
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また、イチオシのモデルは「Galaxy Chromebook」です。

すごいのはペンを引き抜くと自動で「ペン入力ツール」が起動するところ。

作り込みがしっかりされてます。

「AES方式」対応のChromebook

最後に「AES方式」対応のChromebookの一覧です。

メーカー モデル名 本体とのセット
Google Pixelbook 本体に付属
Google Pixelbook Slate 本体に付属
HP Chromebook x2 本体に付属

AES形式のChromebookは

「Pixelbook」

「Pixel Slate」

「HP Chromebook x2」

の3つだけ。

今後は「USI方式」に切り替わるとのこと。今後

増えることはなさそうです。

ペン入力したかったら「Chromebook」はオススメ

Chromebookでのペン入力「種類」と「特徴」、対応モデルについての紹介でした!

2019年以降、ペン入力環境は充実してきました。

特にChromebookの場合ペン入力がOSレベルでサポートされています。

「Squid」などのスマホアプリが使えるのは本当に便利。

パソコンでのペン入力したいと考えていたら、是非Chromebookをチェックしてみてください。

 

たけいまこと

名前:タケイマコト 埼玉県在住のサラリーマン。Chromebook(クロームブック)の魅力を広めるために勝手に活動する「Chromebookマニア」です。パソコン7割(Chromebook、レッツノート、マウスコンピュータ)、ガジェット3割(デジタル手書き、スマホ)でやってます。 他メディアにも寄稿しています。 ■寄稿記事 2万円〜のPC「Chromebook」を15台買ったマニアが、選び方とおすすめモデルを徹底解説 | bizSPA!フレッシュ WindowsやMacより「Chromebookがテレワーク最強」な理由(タケイ マコト) | マネー現代 ライターとしてIT・ガジェット系記事も執筆中です! 武井誠 | BIGLOBEハンジョー ■レビュー、原稿依頼 レビュー依頼やご質問は以下にお願いします。 ツイッター お問い合わせフォーム

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たけいまこと

名前:タケイマコト 埼玉県在住のサラリーマン。Chromebook(クロームブック)の魅力を広めるために勝手に活動する「Chromebookマニア」です。パソコン7割(Chromebook、レッツノート、マウスコンピュータ)、ガジェット3割(デジタル手書き、スマホ)でやってます。 他メディアにも寄稿しています。 ■寄稿記事 2万円〜のPC「Chromebook」を15台買ったマニアが、選び方とおすすめモデルを徹底解説 | bizSPA!フレッシュ WindowsやMacより「Chromebookがテレワーク最強」な理由(タケイ マコト) | マネー現代 ライターとしてIT・ガジェット系記事も執筆中です! 武井誠 | BIGLOBEハンジョー ■レビュー、原稿依頼 レビュー依頼やご質問は以下にお願いします。 ツイッター お問い合わせフォーム

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