どうもChromebookマニアのタケイ(@pcefancom)です。
定期的にパソコンやスマホのOSシェアを調査、発表している「MM総研」が「小中GIGAスクール第2期におけるICT整備動向調査」を31日に発表しました。
非常に興味深いので紹介します。
発表によるとChrome OSのシェア42%→60%に伸び、Windowsは29%→10%に低下したそうです。
- 第2期のOSシェアはGoogleが60%で1位を維持、第1期から18ポイント増
- OSを切り替える自治体は28%、主な理由は「周辺自治体が利用」「運用しやすい」
- 端末単価は平均5万円、自治体・OSごとに差がみられる
- GIGA第2期の端末調達は2025年度に72%と集中、2026年度は22%
OSシェアはGoogleが60%で1位を維持、前回から18ポイント増、Windowsは19ポイント減の10%
今回の調査は文部科学省の「GIGAスクール構想」で配備された1人1台端末の更新(GIGA第2期)に関する市区町村の動向をMM総研が詳細に分析されたものです。
※全国1741の市区町村を対象とした電話調査に基づき、OSシェア、OS切り替えの動向と理由、端末単価、調達時期などをヒアリング
結果のポイントとしては以下のとおりです。
- GIGA第2期において、OSシェアに大きな変化が見られた
- GoogleのChromeOSがシェア60%を占め、第1期から18ポイント増加し、過半数を超える結果となった
- AppleのiPadOSは31%で2位に浮上し、第1期からの増加は2ポイント、シェアを伸ばす
- MicrosoftのWindowsは10%とシェアを大きく落とし、19ポイント減少
- 教育市場においてはWindowsの一人負け
- Windowsは第1期の端末評価において、「OSアップデートなど、運用しにくい」「動作が遅い」といった理由から最も低い評価を受けていたのが原因
ChromebookのシェアがGIGAスクール第二期で一気に伸びた結果となりましたね。
やはり小中学校で行うカリキュラムであればChromebookで事足りる、学校という限られた時間、人員のなかで使う中での運用負荷の軽さが評価されたのでしょう。
OSへの満足度もレポートされているのですが、理由が価格ではなく
- 運用しやすい(OS更新、年度更新)
- 現場の脅威からの意見・アンケート結果で選ばれた
と実用性の高さが上位に来ているのも印象的でした。
Windowsは汎用性が高いですが、WindowsUpdateやドライバの更新など運用が大変ですし、同じスペックなら確実にChromebookのほうがブラウザは快適に動きます。
※価格以外の部分でいろいろな評価が積み重なった結果なのでしょう。
継続利用の以降についても
- Chrome OSの満足度が高く継続利用の意向は93%
- iPadも78%
- Windowsは34%
止まりなのを考えると、
「今後の教育市場はGoogle(Chromebook)とApple(iPad)で2分する」
みたいになりそうです。
Chromebook対抗で生まれた「Windows11SE」も2026年10月でサポート終了することになりました。
マイクロソフトは教育市場については撤退モードなのも一因なのかもしれません。
過去のOSシェアレポートはこちら
以上、MM総研さんによる小中GIGAスクール第2期におけるICT整備動向調査」の紹介でした。
以下のリンクから詳細が読めるのであぜひアクセスしてみてください。
なお、過去のMM総研レポート解説もありますのでよかったらぜひ。
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