どうもChromebookマニアのタケイ(@pcefancom)です。
「The Register」の英文記事でLenovoの上級副社長であるChe Min Tu氏によるChromebookについての発言記事があったので紹介します。
Chromebookには収益性の問題がある
Lenovoの上級副社長であるChe Min Tu氏によると、Chromebookは持続可能性と収益性の面で不振であるにも関わらず、LenovoはChromebookの製造を続けると述べています。
この発言は、バンコクで開催されたCanalys APAC Forumで行われました。
Tu氏は、「誰(どこのメーカー)が利益を得ているのかわからない」とコメント。
「Chromebookの販売に苦戦している」と述べました。さらに、環境面から見てもChromebookは良くないと指摘し、その素材のリサイクルは容易ではないとしました。
教育市場の需要は大きいので販売は続ける
しかし、Tu氏は「需要があるため、Chromebookの販売を続ける」と説明しました。
特に、その需要の大きな要因は教育セクターから来ているとのこと。
パンデミック以降、Chromebookの販売数は減少していますが、教育市場がそれを支えています。
米国では、今年の第2四半期にChromebookの販売の80%が教育市場によるものでした。
まとめ:今後のLenovoはGIGAスクール向け中心か
以上、ちょっとしたChromebookに関する話題でした。
Lenovoのトップの方の発言はGIGAスクール向けにのみ注力するとも受け取れるので、そこは残念ですね。
GIGAスクール向けに「Duet型」の端末は継続されると思いますが、ThinkPadなどのハイエンド路線は今後難しいかもしれません。
以下は、CanalysによるChromebookマーケットシェアの2024年の展望です。
パンデミック、日本ではGIGAスクールで一気に伸びたChromebookもここ2年は低調でした。
Lenovoトップの発言はこの状況も踏まえての発言だと思いますが、2024年はリプレースによる再成長の年と予想されています。
ASUSさんやHPさんには2024年に向けての意欲が感じられるので、GIGAスクール向け以外の端末もぜひ期待したいところです。
当面は2024年1月に行われるCES2024での発表に期待ですね。
👉 Chromebooks are problematic for profits and planet says exec • The Register
👉 Canalys Newsroom - Chromebook shipments up while tablets falter in Q2 2023