どうも、ガジェットの匠のタケイ(@pcefancom)です。
ビジネス用パソコンを選ぶ際、性能と使いやすさ、そしてセキュリティ機能の充実度は重要な判断基準ですよね。
今回は、HPのビジネスパソコンの上位シリーズ「Elitebook」シリーズでの最新モデル
「HP EliteBook 8 G1i 14 Notebook PC」
のレビューをお送りします!
プロセッサーにIntel Core Ultra 7を搭載し、メモリは32GB、ストレージは1TBという高性能構成、14インチのノングレア液晶のディスプレイを搭載した高性能で使いやすいパソコンです。
具体的に
- どんな点が素晴らしいのか?
- どういったところは注意なのか?
- どんな人におすすめなのか?
なところについて一週間使ってみた感想も踏まえてレビューします!
【貸出機材提供:株式会社日本HP 】製品はお借りしていますが、評価には影響しません
HPのビジネスパソコンのラインナップはどんな感じ?
HPのビジネスパソコンは、用途や予算に応じて5つのシリーズに分かれています。
シリーズ名 | 特徴 | ターゲット/用途 |
---|---|---|
Elitebook AI | Copilot + PC、軽量性、AIのパワーを兼ね備えたフラッグシップモデル | 最新のAI機能を活用したい方向け |
Elitebook | ハイブリッドワークの生産性を高める、最上位のモバイルノートブックシリーズ | 品質と信頼性を重視するプレミアムライン |
Probook | 幅広いビジネスに対応、実用性を備えたスタンダードシリーズ | コストパフォーマンスを重視する企業 |
ChromeEnterprise | Chromebookシリーズ | Chromebookが好きな方向け |
HP | コスト重視のエントリーモデル | コストを重視するユーザー |
Elitebook AIは、Coplilot + PC、軽量性、AI のパワーを兼ね備えたシリーズです。
今回レビューするHP EliteBook X G1i 14 AIもこのカテゴリに含まれ、最新のAI機能をフル活用できるフラッグシップモデルとなっています。
Elitebookは、ハイブリッドワークの生産性を高める、最上位のモバイルノートブックシリーズです。
従来からのEliteBookの品質と信頼性を継承しつつ、リーズナブルなのが特徴です。
Probookは、幅広いビジネスに対応する実用性を備えたスタンダードシリーズで、さらにコストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
ChromeEnterpriseは、Chromebookシリーズでクラウドベースの業務に最適化されています。
最後にHPシリーズは、コスト重視のエントリーモデルとなっています。
この中で今回レビューする「HP EliteBook 8 G1i 13」は、上から2番目のシリーズとなります。
HP EliteBook 8 G1i 14 |スペックと特徴は?
項目 | スペック |
---|---|
OS | Windows 11 Pro |
プロセッサー | インテル® Core™ Ultra 7 258Vプロセッサー |
メモリ | 32GB (オンボード、LPDDR5) |
ストレージ | 1TB M.2 SSD(PCIe NVMe) |
ディスプレイ | 14インチ・WUXGA(1920×1200)・非光沢 |
グラフィックス | インテル® Arc グラフィックス (CPU内蔵) |
無線機能 | インテル® Wi-Fi 7 BE201(2×2)(Wi-Fi準拠)+ Bluetooth 5.4 |
通信モジュール | なし |
オフィスソフト | なし |
保証 | 1年間(引き取り修理サービス、パーツ保証、電話サポート)+ Elite Premium サポート |
その他 | なし |
「HP EliteBook 8 G1i 14 Notebook PC」は、14インチディスプレイを搭載したビジネス向けノートパソコンです。
スペックは最大でプロセッサーにIntel Core Ultra 7を搭載し、メモリは32GB、ストレージは1TBという高性能構成となっています。
どんなビジネス作業でも快適に処理できる十分なパワーを持っています。
グラフィック機能にはIntel Arc内蔵グラフィックスを搭載しており、一般的なビジネス用途だけでなく、軽度のクリエイティブ作業やマルチメディア処理も対応可能です。
接続ポートは充実しており、USB-Cが左右両側に配置され、HDMIポートも備えています。
無線通信はWi-Fi 6に対応し、Bluetoothも最新規格をサポート。
バッテリー駆動時間も実用的なレベルを確保しており、一日中外出先で作業する場合でも安心して使用できます。
HP EliteBook 8 G1i 14 |一週間使って良かった点と注意点
実際に一週間使ってみて良かった点、注意点を紹介します。
良かった点(1)ノングレアで見やすい!ビジネスや個人事業に向いているデザイン
実際に一週間使ってみて最も印象的だったのが、ノングレア液晶の目に優しさです。
グレア(光沢)液晶と比較すると、確かに色の鮮やかさは控えめですが、その分、長時間の使用でも目の疲労を大幅に軽減してくれます。
映り込みがかなり少ないタイプでしたので「パソコンはノングレアが命」な方にはすごくメリットになると思います。
良かった点(2)キーボードのレイアウトが日本人に打ちやすい設計になっている
この「HP EliteBook 8 G1i 14 Notebook PC」のキーボードが日本人に打ちやすい設計になっているのが良かったです。
何が良いか?というとグローバル金型にありがちな¥キーが小さくなっていないことですね。
多くの国際モデルで見られる¥キーの縮小問題は、このモデルにはありません。
¥キーは適切なサイズで配置されていて、実際にストレスなく使用できました。
日本市場への真摯な取り組みを感じられる、優秀なキーボード設計だと思います。
良かった点(3)USB-Cポートが左右にそれぞれあって充電しやすい!
USB-Cポートが左右両側についているのも良かったです。
実際に使ってみてやっぱり便利でした。
デスクの配置や電源コンセントの位置に応じて、充電ケーブルを接続できるため、ケーブルの取り回しで困ることがありません。
特に、限られたスペースでの作業や、電源の位置が固定されている、例えばコメダ珈琲での使用時に便利でしたね。
また、両側にポートがあることで、片側で充電を行いながら、もう片側で外付けデバイスとの接続を行うといった使い分けも可能です。
この余裕のあるポート配置は素晴らしいと思います。
良かった点(4)液晶を指で開けられてすぐに作業ができる作りがナイス!
できると便利なのが片方の指だけでディスプレイを開けられること。
これもしっかりとできました。
ヒンジの調整が絶妙で、軽すぎず重すぎず、安定して開閉できるのはナイス。
特に、短時間での確認作業や、急な対応が必要な場面では、この開けやすさが大事です。
特に電車の中や狭いカフェのテーブルでも、無理な姿勢を取ることなく自然にパソコンを開くことができるのはすばらしいです。
HP Elitebook
片手だけでディスプレイは開ける pic.twitter.com/CgBtY9Dspa— タケイマコト (@pcefancom) July 20, 2025
良かった点(5)ファイナルファンタジーのベンチマークもそこそこ高い
ゲームベンチマーク(ファイナルファンタジー)もそこそこ高かったのも意外でよかったです。
さすがにIntel Arc内蔵グラフィックスを搭載しているだけありますね。
ファイナルファンタジーのベンチマークでも
「普通に動作」
の評価になりました
ゲーミング用途は想定していないとは思いますが、ファイナルファンタジーベンチマークで「普通に動作」という評価には安心できますね。
純粋のグラフィック性能が高い、軽めのゲームであれば楽しめるポテンシャルを持っているのは素晴らしいと思います。
良かった点(6)メモリが32GBあるのでマルチタスクが余裕でこなせる
実際に使ってみて分かったのは、AI機能やマルチタスクを快適に行うには、メモリ容量が重要だということ。
- ブラウザを起動、タブを3〜4枚を開いた時点13GB
- 別のアプリを立ち上げたらもれなく16GB
は超えていましたが、Officeをつかったり、WEB会議をしてみても利用料は20GBほどでした。
32GBモデルであれば、タフな使い方をしてもよほどのことが無い限りメモリがいっぱいになることはないと思います。
その意味でマルチタスクが余裕でこなせる容量も選べるのはメリットと感じました。
良かった点(7)セキュアブラウザも使えるしマルウェア対策もOK
HPならではの機能も便利で良かったです。
セキュアブラウザは銀行取引するとき安心ですし、ウイルス対策ソフトを買わなくてもいいのはありがたいです。
オンラインバンキングやクレジットカード決済など、重要な金融取引を安全に行うことができますすし、通常のブラウザよりも高いセキュリティレベルで保護されているため、フィッシング攻撃やマルウェアによる情報窃取のリスクを大幅に軽減できます。
また、HP Wolf Securityというマルウェア対策機能ソフトが標準搭載されていて、別途ウイルス対策ソフトを購入する必要が無いのも素晴らしいです。
安くm安全にパソコンを使いたい方にとって、とてもありがたい機能だと思います。
注意点(1)あくまでOffice作業がメイン、OLEDに慣れていると映画鑑賞はきつい
ディスプレイはSureViewなので視野角は広くないです。
Sure Viewはディスプレイに内蔵されているプライバシーフィルター機能なのですが、覗き見防止にはなる一方で視野角に制限があります。
※隣席からの覗き見を防ぐ効果がある反面、斜めから見づらくなります。
以下が実際の斜めからの見え具合です。
正面以外では、結構みづらくなるので注意してください。
注意点(2)SDカードスロットはついていない
SDカードスロットがついていないのには注意が必要です。
デジタルカメラで撮影した写真や動画を取り込む際に便利ですが、取り込む場合には別途USB-Cがハブが必要です。
これは、ビジネス用途に特化した結果だと思われますが、写真や動画を頻繁に扱う業務の方には不便に感じる場面があるかもしれません。
使うときはUSBハブが必須になる点は注意してください
HP EliteBook 8 G1i 14 |買うべきおすすめのユーザ
こんな方におすすめ
- Windows10からの11への買い替えを考えている
- OfficeにZoom、大量のタブ、マルチタスクしても遅くならないパソコンがほしい
- パソコンがちょっと重くても構わない(1.4kg台)
こんな人におすすめ(1)Windows10から11への買い替えを考えている
Windows 10のサポート終了に伴い、Windows 11への移行を検討している企業や個人の方には、この「HP EliteBook 8 G1i 14 Notebook PC」は最適な選択肢になると思います。
最新のWindows 11に完全対応しており、TPM 2.0などのセキュリティ要件も満たしています。
また、Windows 10からの移行時に感じがちな動作の重さも、32GBメモリがあるおかげでより全く感じることがありませんでした。
Elitebookのなかでも一番オーソドックスなモデルなので、あまりこだわりなくWindows10から11への買い替えを考えている方におすすめです。
こんな人におすすめ(2)OfficeにZoom、大量のタブ、マルチタスクしても遅くならないパソコンがほしい
これまでパソコンを使っていて、Zoomでビデオ会議を行いながら、PowerPointでプレゼンテーション資料を編集し、Chromeで調べ物をし、Excelで数値を確認するといった、マルチタスクでストレスを感じていた方にもおすすめです。
上記のような使い方をしても、いきなりもたつくということは無いと思います。
※グラフィックスがIntel Arcなおかげもあると思われます。
一週間、実際に色々使ってみましたが、不安定になることは皆無でした。
大体の用途でマルチタスク性能は必須の要件となっていますが、それをこなせるポテンシャルはあります。
こんな人におすすめ(3)パソコンがちょっと重くても構わない(1.4kg台)
あとは、ノートパソコン重さとして1.4kg台あっても問題ない方におすすめです。
「HP EliteBook 8 G1i 14 Notebook PC」は、1.4kg台あるので、決して軽くはありません。
それなりにずっしりとはきます。
今使っているパソコンが1.5kg以上ある、重さはそこまで問題にはならない、1.4kg台なら許容範囲、という方であれば、こちらのモデルを選んでも大丈夫です。
逆に軽さが大事であれば、
同じ価格帯の「HP EliteBook 8 G1i 13」か、値ははりますがフラグシップの「HP EliteBook X G1i 14 AI」も検討してみてください。
こちらのモデルは1.1kg台と300グラム以上軽いです。
HP EliteBook 8 G1i 14 レビューまとめ|頑丈で高セキュア!仕事用、個人事業用にぴったりなノートパソコン
以上、「HP EliteBook 8 G1i 14 Notebook PC」の実機レビューでした!
実際に使って分かったのは、このパソコンが価格、性能、使い勝手全てにおいてオーソドックスな製品だなということです。
ゲーミングパソコンほどにはないにしても快適、重すぎではないがかといって軽くはない、その代わり値段もこなれている、スタンダートな1台だと思います。
ぜひ、Windows 10からの買い替えを検討している方や、長期間安心して使えるビジネスパソコンをお探しているけど、いまいち決め手にかけていたら、ぜひこのモデルから検討してみることをおすすめします。
HP EliteBook 8 G1i 14はどこで買える?価格はいくら位?
「HP EliteBook 8 G1i 14 Notebook PC」を買う方法についてです。
このモデルは、HPの直販サイトでのみ購入が可能です。
価格ですが、
- 22万円前後|Core™ Ultra 5 228Vプロセッサー、32GB (オンボード、LPDDR5)、512GB M.2 SSD(PCIe NVMe)
- 25万円前後| Core™ Ultra 7 258Vプロセッサー、32GB (オンボード、LPDDR5)、1TB M.2 SSD(PCIe NVMe)
- 27万円前後|Core™ Ultra 5 228Vプロセッサー、32GB (オンボード、LPDDR5)、512GB M.2 SSD(PCIe NVMe)、LTEつき
となっています。
どのモデルもメモリ32GBあるので、どれを選んでも安心です。
ストレージが1TBほしいならCore Ultra 7モデル、LTEがほしいならLTEつき、どちらも要らなければ、一番安いモデルを選ぶで良いと思いす。
個人向けモデル、他社のノートパソコンと比べてもリーズナブルなので、ぜひ仕事用にしっかりしたパソコンが欲しい方はぜひチェックしてみてください。