どうもChromebookマニアのタケイ(@pcefancom)です。
Chrome OS関連で新しい動きがありました。先日からベータ展開していた「Chrome OS Flex」が正式リリースとなりました!
Chrome OS Flexは、Googleが開発しているUSBメモリからインストールできる軽量OSです。
これはChromebookに搭載している「Chrome OS」の簡易版といったところ。
特徴は「Flex」とあるとおり、Chromebook以外のパソコンにもインストールすることができることです。
これまではベータ扱いで利用できる機種が限られていましたが、一気に400機種以上に増加。
最近5年以内のパソコンであれば、ほとんどが対応しています。
このChrome OS Flexですが、
- Windows11に対応していない古いパソコンがある
- インターネットだけ使えればいいけどWindowsが重い
- 新しく買うのは嫌だけど少しでもネットを快適に使いたい
という方には特におすすめです。
型落ちして動作が重いパソコンをネットパソコン化したい方は、ぜひトライしてみてください。
Chrome OS FlexとChromebookの違い
とはいえ、Chrome OS Flexは、実質的には「Chromeブラウザ」のみが載っているOSです。
Chromebookに載っている「Chrome OS」とは似て非なるものです。
特徴的な「Play Store」は使えませんし、「Linux」も一部のモデルが対象となっているのみとなっています。
Chrome OS Flex と Chrome OS の違い
Chrome OS Flex | Chrome OS (Chromebook) |
|
Play Store | ー | ◎ |
Linux 開発環境 | △ 一部のモデルのみ |
◎ |
Parallels Desktop | ー | △ 一部のモデルのみ |
キーボード | Chrome OS Flex 独自 ※一部使えないショートカットあり |
Chrome OS準拠 |
周辺機器 | △ 以下の機能は未検証、未サポート CD / DVD ドライブ 指紋リーダー FireWire ポート 赤外線(IR)カメラと顔認識カメラ 専用のコネクタとホルダー 入力用タッチペンとアクティブペン Thunderbolt の機能 |
◎ ハードウェアに準拠 |
注意なのは「Play Store」「Linux」「キーボード」
特に違いとして大きいのは「Play Store」「Linux」ですね。
ChromebookのようにAndroidアプリが入れられません。
Linuxも同様でほとんどのモデルが未対応です。
使えたらラッキーくらいに考えておきましょう。
ちなみに対応リストは以下です。
※Chrome OS Flex でLinux対応している機種
実際に使ってみると、キーボードや周辺機器も結構癖があります。
特にWindowsだとメーカーごとに固有のキーがあったりするので、どんな動作をするかはトライアンドするしかないです。
周辺機器も同様でLTEに対応していてもSIMが認識しなかったり、ドライブも機種によっては読み込みしないなど、未サポートなので出たとこ勝負なところがあります。
Chrome OS Flex =古いパソコンをネットブック化できるOS
以上、Chrome OS Flex の正式リリースのニュースでした。
Chrome OS Flex は「パソコンをChromebook化できる!」といっているサイトも多いですが、現状は似て非なるものです。
実質的には
「古いパソコンをChromeブラウザだけにして軽量化できる無料OS」
と考えておくのがいいでしょう。
くれぐれもChromebookとは違うので「入れてみたけどブラウザしか使えない!Chromebookってだめじゃん」みたいな判断はしないように気をつけてください。
とはいえ、古くてまともにWindowsが使えないパソコンを復活させるのには便利なOSです。
古い資産を活用したい方は「Chrome OS Flex 」にチャレンジしてみてください!