どうもChromebookマニアのタケイ(@pcefancom)です。
2020年秋からChromebook(クロームブック)でOfficeをはじめとした「Windowsアプリ」を動かせるとするニュースが改めて話題になっています。
改めて「Parallels Desktop for Chromebook Enterprise」とはなんなのか?チェックしていきます。
ChromebookでWindowsアプリが動く--ParallelsがChrome OS向け仮想ソフトを発売へ - CNET Japan
https://japan.cnet.com/article/35158407/
ポイント
- 「Parallels Desktop for Chromebook Enterprise」を2020年秋より提供
- Windows搭載PCと同等の機能を備え、「Microsoft Office」などのアプリをそのまま利用可能
- オフライン環境でも動く
- 起動することなく、Windows仮想マシンとChrome OS環境を切り替えが可能
- 動作対象は「Chrome Enterprise」に登録しているChromebook
「Parallels Desktop for Chromebook Enterprise」とは
「Parallels Desktop for Chromebook Enterprise」は、Chromebook上に仮想的なWindows環境を構築するアプリケーションです。
ParallelsといえばmacOSでWindowsを動かす「Parallels Desktop for Mac」が有名ですが、まさにそのChromebook版といえます。
機能もMAC版と同様となっていて「Microsoft Office」などのアプリがそのまま利用可能。
Chromebookはインターネット接続が前提になっていますが、なんと「Parallels Desktop for Chromebook Enterprise」は、オフライン環境でも動くようになっているとのことです。
また、Chromebookを再起動することなく、Windows仮想マシンとChrome OS環境を切り替えもできるとのこと。
仮想デスクトップはWSUSやSCCMでの管理も可能、Windowsイメージの配布やリモート管理などに対応しているそうです。
ライトユースの社員は「Chromebook」でよくなる可能性大
Chromebookを企業ユースで使うときの悩みというと「端末管理がWindowsとは全く別になる」こと。
Active DirectoryやSCCMで管理できなかったため、情シスの手間は増えていました。
また「レガシーなOfficeファイルを使うのは必須」「ADユーザーでファイルサーバにアクセスするのは外せない」となるとChromeOSでは力不足。
普及の足かせになっていたのは事実です。
そこからローカルで「Windows」が動くとなると、その足かせがなくなります。
「シンクライアント」としてはChromebookはコスパがいいだけに、
- 社員のパソコンはすべてシンクライアントがいい
- ほとんどの業務はブラウザがあればすむ
- 必要に応じてWindowsを使わせるくらいでいい
という会社にはものすごくフィットしそう。
起動することなく、Windows仮想マシンとChrome OS環境を切り替えが可能というのも実用的です。
「Chromebook Enterprise」ってなに?
この話題で繰り返しでてくる「Chrome Enterprise」とはなんなのか?についてです。
そもそも「Chrome Enterprise」は企業向けの端末管理サービスです。
主な機能は「Chromebookの端末管理」と「GSuiteアカウント管理」。
Chromebookに対してはインベントリやブラウザの操作、アプリのインストール管理などが行えます。
管理はすべてウェブブラウザで行えるようになっています。
Chrome Enterpriseのページ
https://accounts.google.com/
「Chrome Enterprise」は個人モデルでも利用可能
間違いがちなのが、個人モデルとは別に「ChromeEnterprise専用モデル」を買わないといけないと考えてしまうことです。
「Chrome Enterprise」は個人モデルでも利用可能です。
たとえば今使っている機種を「ChromebookEnterprise」化することもできます。
※「Chrome Enterprise化」するパワーウオッシュする必要はありますが。
またGSuiteに加入しているアカウントがあれば、個人でも1アカウントから申込み可能です。
ちなみに価格は1台あたり買い切りで21,000円、サブスク型で年額7,000円となっています。
Chrome Enterprise | Google Cloud
https://cloud.google.com/chrome-enterprise/?hl=ja
個人でも十分利用可能ですので、ChromebookでWindowsに興味がある人はサービスインしたら「GSuite」に加入して使ってみるのもいいですね。